プロ野球は、いよいよ大詰め。それとは天と地ほどの差がある私たちの草野球も、あと二、三試合残すのみとなりました。今年は、大きな目標にしている社内野球大会でベスト4とまずまずでした。
オーバーかもしれませんが、草野球は「人生」や「仕事」にそのまま通じると感じています。地道な努力が結果につながる▽チームワークほど重要なものはない▽油断や慢心がミスを呼ぶ―など。仕事でも草野球でも、一人一人が頑張りお互いをカバーしながら達成したものがあれば、この上ない満足感を得られます。
さて、試合を左右するのは、やはりピッチャー。私は監督兼雑用係ではありますが、若手エースに続く二番手投手も務めています。四死球の連発などで試合を壊してしまってはすべて終わり。一番目立つ投手を“させてもらう”ということは、それだけの責任を伴います。だからこそ、日ごろから走り込みや水泳などのトレーニングは欠かせません。
こう書くと何だか、一定レベルのようですが実際は、大したことはありません。私も試合でガンガン打たれることはしょっちゅう。「よし、今度は抑えてやるぞ」と毎日寝る前に、枕元のボールで握りを研究するのです。まあ、家族はあきれて何も言いませんけど。
草野球は「仕事の活力源」。でも五十三歳の今まで、しかも投手を続けるなんて想像もしていませんでした。シニア野球(五十歳以上)からの“お迎え”の雰囲気をひしひしと感じつつ、もう少し後輩たちと一緒に汗を流そうと思っています。
(読者室・下谷博志)