【ニューデリー=小暮哲夫】日本人男性がインドの代理母に依頼して生まれた女児が出国できなくなっていた問題で、ニューデリーの日本大使館は27日、女児に日本への査証を発給した。女児は、祖母にあたる男性の母親とともに近く日本へ向かう。
女児は、西日本に住む40代の日本人男性が匿名の第三者の卵子提供を受けてインド人の代理母に出産を依頼し、7月25日に生まれた。
インドの法律では、女児はインド国籍が取れずに旅券も発行されず、出国できない状態が続いていたが、今月16日、インド政府が女児に日本への渡航許可証を発行。これを受けて男性の母親が日本大使館に査証を申請していた。
女児が日本に入国後、男性は女児を自分の子と認める認知や、日本国籍取得の手続きに入るとみられる。