脳出血を起こした東京都内の妊婦が8病院から受け入れを断られた後に死亡した問題で、最初に断った都立墨東病院(墨田区)の産科医不足について、地元の3医師会などが今年2月、文書で改善を求めていたことがわかった。
命の危険がある患者が出た場合に同病院に送る墨田、江東、江戸川の3区の医師会と産婦人科医会が、同病院と都病院経営本部あてに出したという。
文書では「難問の多い周産期医療だが、都民が安心できる体制を」と要望。その上で、「毎年(産科医が)減少している間になぜ補充をできなかったのか。書面で次回の会議までに(回答を)お願いしたい」としていた。
一方、舛添厚生労働相は27日午前、江戸川区医師会幹部と懇談し、「総合周産期母子医療センターを守っていくには、医師がいないといけない。地元の医師会の医師や病院、都とも協力して、前向きにやりたい」と述べた。