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NPなど新職種創設「全く考えてない」―日医

 日本医師会の羽生田俊常任理事は10月26日の臨時代議員会で、医療従事者の役割分担見直しの一環として政府が提言している「Nurse Practitioner(NP)や、医師への支援職種として米国などが導入している「Physician Assistant(PA)」」といった医療職種の創設について、「全く考えていない」と述べた。

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 嶋田丞代議員(大分県)が、NPやPA創設のほか、歯科医による医科麻酔の解禁などが議論されている状況を指摘。このうちNPについては、一部の関係学会や病院団体、大学教授の間にも「狭義の賛成意見がある」として、日医としての考え方をただした。

 これに対して羽生田常任理事は、これら医療職種の創設について、「全く考えていない」と述べた。
 その理由として羽生田常任理事は、「医行為は人体に危害を及ぼす恐れがあり、不確実性が高い。軽度や安定期であっても、重症化や急変のリスクを常に内包している」と指摘。診察や治療、処方などの行為は、高度な医学的判断力や技術を有する医師の資格保有者によらなければ、「患者に不利益な結果をもたらす」との見方を示した。

 その上で、医療職種の業務分担を見直すには「教育の裏打ちが必要」と指摘。「人手不足の解消のために行うのなら、明らかに誤りだ」と強調した。この問題については、関係学会や病院団体と意思統一を図る考えも示した。

 NPは処置・処方・投薬ができる看護師で、政府の規制改革会議などが医師不足解消策の一環としてNPによる慢性疾患や軽症患者への対応を提案している。


更新:2008/10/27 20:16   キャリアブレイン


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