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2006-06-01 ディストピア、ディスっとくわ。

ディストピア。

スウェーデンをディスるコピペに対する疑問。

昨日ご紹介した辻大介さんのエントリーとも関連して。chikiはスウェーデンという国のことなんて何も知らないし、話題にしたこともなければ思い入れも何もないのだけれど、バックラッシュ系の議論の中で「スウェーデン」という名前が頻繁に話題になっており、見かけるたびに首をかしげていました。要するに「これまでバカフェミはスウェーデンを目標にしようとかヌルいことを言っていたけど、実はこんなにひどい国なんだぜ。バーカバーカ」というような言及のされ方がされるわけですが、これって本当なのかなあと。



「スウェーデンを見習えさえすればハッピー」という単純な主張をしている人がいればどうかと思うけれど、同様に「スウェーデン=犯罪大国」みたいなのもちょっと信じがたい。今日も、キャンペーンブログのエントリーを書こうと『正論』とかを読んでいたらこの話題をみつけたので、既に賞味期限切れの話題っぽいけれど(?)ちょっと調べてみようと思った。たとえば林道義さんがHPで次のように書いています。



スウェーデンでは離婚率が約五〇%だということだけはよく知られている。では犯罪率はどのくらいか、知っている人は少ない。犯罪数が人口当たりアメリカの四倍、日本の七倍。強姦が日本の二〇倍以上、強盗が一〇〇倍である(武田龍夫『福祉国家の闘い』中公新書、二〇〇一年、一三四ページ)。なんとスウェーデンという国は世界に冠たる犯罪王国なのだ。

「六 離婚と犯罪の比例関係 ──スウェーデンの国家的破綻を直視せよ」

「犯罪の実態はまさに質量ともに犯罪王国と呼ぶにふさわしいほど」で、刑法犯の数はここ数年の平均は日本が170万件、スウェーデンは100万件。日本の人口はスウェーデンの2倍ではない、17倍である。10万人あたりで、強姦事件が日本の20倍以上、強盗は100倍以上である。銀行強盗や商店強盗も多発しているという。10万人あたりの平均犯罪数は、日本の7倍、米国の4倍である。(同書、134頁)

「11 好著推薦 スウェーデンモデルの破綻 武田龍夫『福祉国家の闘い』中公新書、2001年2月」


こういった主張のほか、自殺率がやたら高いとか、家族が崩壊しているとか、税金がやたら高いとか、いろんなバージョンがあります。インパクトもたっぷり、ついついトリビアとして広げたくなりそうなネタで、実際2ちゃんねるとかでも同じ論旨のコピペがでまわっているんですが、これらは本当なんでしょうか。



まず「スウェーデンでは離婚率が約五〇%」という点について。「離婚率」ときくと、私たちの素朴なイメージでは「結婚したカップルのうち、何カップルが別れたか」という割合を計算するものだと思っちゃいそうですが、統計などでは多くの場合、ある一年における人口千人当たりの離婚件数を示す数のことをさすようです。で、2005年のデータに基づく「図録▽世界各国の離婚率」によれば、日本が2.3件に対して、スウェーデンが2.36件とあんま変わらない。新書が書かれる前のデータでも「95年当時の国際比較」では日本が1.6件でスウェーデンが2.5件となっている。「図録▽主要国の離婚率推移(1947年〜)」でその推移をみても、日本より多少高いとはいえそれほど変わらないし。あれ、じゃあ全然「離婚率が約五〇%」じゃないじゃん。どっからきたんだ、五〇って数字?



調べてみると、先の文章が「離婚率」と読んでいた五〇%という数字は、どうやら1年間の離婚件数と婚姻件数を比較した数値であって、今いった意味での「離婚率」ではないことがわかります。これはつまり、「去年は、結婚件数が約75万組、離婚件数が約25万組前後」という数字を聞いて「日本のカップルは3組に1組が離婚しているんだね、やべー」みたいなことを言う人と同じ間違い。そういう算出の仕方は、たとえば「結婚100カップル当たりの離婚数」というデータなんかがそれにあたるんですが、これって既婚者などを分母にカウントしていない、あんまり意味のない計算なんですよね。「結婚した人が100人いたうち、いったい何人離婚するでしょうか」って話ではなくて、「ある年に結婚した人の数から離婚した人の数を割ると、いったいいくつになるでしょうか」というのを計算しているものなので。もしこの算出方法を「離婚率」って呼ぶのであれば、日本も離婚率33.1%ということになってしまうし、あるいは仮に1年で10万人結婚し、20万人が離婚したら、離婚率200%とかってことになってしまう。これはひどい。



自殺率も、「自殺大国」というフレーズが結構でまわっていたので調べてみると、「図録▽自殺率の国際比較」「図録▽世界各国の男女別自殺率」、そのほかいくつかのデータを見てもむしろ日本より低いみたいだ。税金に関しては、税制を含んだそもそもの社会設計が異なるので、数値だけで比較することはあまり意味がない(参照:『スウェーデンの税金は本当に高いのか』)。



で、いちばん曲者なのが「犯罪数が人口当たりアメリカの四倍、日本の七倍。強姦が日本の二〇倍以上、強盗が一〇〇倍である」という部分。たとえば「UNODCのデータを元にした比較データ」を見てみると、強姦は日本が1.2〜1.7であるのに対し、スウェーデンは14〜15となっていて、約10倍。強盗は、日本は1.82〜4.07であるのに対し、スウェーデンは65.08〜75.04となっていて、約35倍。20倍、100倍は誇張だと思うけれど、比較方法によってはそれなりに近い数字を算出(演出?)できるかもしれない。たとえば別の年度にするとか、比較年度を統一しないでみるとかね。



ただ、「UNODCのサイト」でも但し書きがされているとおり、そもそも国によって犯罪の定義やカウント方法がまったく異なるため、各国の報告件数をもってして「犯罪率」を比較するということはできないという大前提には注意が必要。別のデータ、「ICPO調査」とか「UNITED NATION Office on Drugs and Crime」(PDF)なんかではこれまた異なる数字が出されているし、集計の仕方もまちまち。このあたりは「スウェーデンは犯罪大国か?@磁石と重石の発見」というエントリーでも指摘されている点ですね。そもそも日本国内でも、年や白書によって数値や定義が変わっていたりする点に注意を必要とするわけで、他国と比較するのであればなおさらかも。



つまりこういう数値でわかることは、あくまで「どの国が、どの犯罪を何件としてカウントしているか」ということであって、それが即「犯罪事情」を表しているということではないということです。もしちゃんと「実情」を比較するのであれば、各国の基準を調べた後、基準をそろえなおした上でデータを再集計しなおしたりする作業が必要不可欠になる。特に「強姦」などは、「UNODCのサイト」にも「In the case of some categories of violent crime - such as rape or assault - country to country comparisons may simply be unreliable and misleading」と明記されているくらい、比較に際しては注意が呼びかけられているし。



たとえば『European Journal on Criminal Policy and Research』に掲載された「Crime Statistics as Construct: The Case of Swedish Rape Statistics」という論文では、スウェーデンは他のヨーロッパの国々より約3倍ほど「強姦」の率が数値上多いけど、それは実際に3倍強姦されてるわけではないので単純に比べられないという指摘がされている。数値上多く見える理由として、統計上の要因、法律上の要因、実質的な要因がそれぞれ列挙されており、要するに他の国より強姦の判定が厳しいことも考慮して吟味しなければならないと書かれている。



この論文では、スウェーデンでは婚姻例外は適用されないので夫婦間でも強姦がカウントされること、届け出された時点で件数にカウントされること、強姦の回数分カウントされるためたとえば同じ人に100回強姦されたら100件とカウントされること(夫婦間で長期間「強姦」があったことが発覚したら、大きくはねあがる)、一度カウントされた場合、誤認だとわかっても数値の上では訂正されないこと、未遂でもカウントされること、本人の申告だけではなく第三者で届出可能なこと、強姦と殺人を同時にすると殺人1+強姦1で数えられること、男女間の性交に限定せずオーラルセックスなども含まれるため、日本では「猥褻行為」や「痴漢」などとされるものもカウントされることなどなど、要するにスウェーデンは強姦に対しての判定が厳しいがゆえに強姦の率が数値上多くなっているのであって、その数値をもってして単純に比較はできないということが指摘されている。



もちろん、この指摘がどれだけ妥当なのかはこれまた不透明なので注意が必要。だけれど、これに懐疑を示しつつ実際の数値を透明化するためには、やはり別の集計方法を考えなければいけないと思う。



「犯罪大国」というフレーズについても言及しておくと、例えばヨーロッパ評議会がまとめた「European Sourcebook of Crime and Criminal Justice Statistics」というデータを見る限り、スウェーデンが特にヨーロッパの中で突出して強盗率が高いわけでなく、おおむね平均的な値だということがわかるので、もしスウェーデンが犯罪大国なら、ヨーロッパはほとんどが犯罪大国ということになってしまう。もちろん、この数字もそのまま日本のものと比べることができません。というか、日本をスタンダードにしたら、結構多くの国を「犯罪大国」呼ばわりしてしまいそうだけど。


この他、エイズが蔓延しているとか、フリーセックスの国だとかいう話もちらほら。でも、「図録▽世界各国のセックス頻度と性生活満足度」とか「図録▽性行動の各国比較」とか「図録▽世界のHIV感染・エイズの状況(地図付)」とか見ると、それらも誇張なのではないかと思える。



『福祉国家の闘い』という本がどういう手続きをもって「強姦事件が日本の20倍以上、強盗は100倍以上」と結論付けたのかはわからないけれど、比較の基準が不透明であり、また仮に何かのデータが数値上日本の数倍であったとしてもそのデータの背景も綿密に検討する必要がある。さらに言えば、仮に共通の基準を設けて国際比較をしたとして、どこかの国がどこかの国より特定の犯罪が多かったとしても、その差異の根拠を簡単に「○○思想のせい」「○○政策のせい」というような形で特定することはとても難しいので、より一層の注意が必要だと思う。なんでこんなことを書くのかというと、「スウェーデンはフェミニズムのせいでこんなに悪くなった」「福祉国家のせいで犯罪が増えた」みたいなことを本気で書いている人が結構いたから(汗)。そういう人は同じ口で「教育のせいで日本はだめになった」みたいなことを言っていたりして、どうも素朴なコミュニケーションモデル、朴訥な因果論(陰謀論?)を信じているように思えてならない。



私は統計のプロでもなんでもないので軽率なことは言えませんが、さしあたりの結論としては、最初にあげたような、いかにも一人歩きしそうなフレーズは使わないほうがよさそうです。chikiの立場としては、ある国をユートピアであるかのように語る言説自体には違和感を覚えるけれど、一方でその言説に対抗するために対象となった国をディストピアであるかのように過剰に貶める言説をぶつけるのもまずいと思う。どちらも、その国に対して妙な他者化をしてしまっているという意味では同類に思えるし、ワンフレーズで議論が進んでいくことも危険なんじゃないかと思うからだ。念のため但し書きをしておくと、他国の成功や失敗を参照にすること自体を「出羽おじ」「出羽おば」としてまとめて退ける気はもちろんないです。参考になる議論はたくさんあると思うので、月並みながら、慎重に議論する必要があるのだろうと思うばかりです、はい。



なお、本当は「犯罪の話、実際は何倍ですよー」と指し示すことができれば一番いいんでしょうけれど、「くっ!ガッツが たりない!」状態なので、今回のエントリーでは既存のコピペに懐疑を示すくらいにとどめておきます。もっと詳しい人、専門の方がいらっしゃったら、そちらの方にお任せしたいと思います。

あ 2006/08/15 02:31 wikipediaのフェミニズム項目も見てみてください。誰も反対する人がいないもんで批難意見の嵐です。

seijotcpseijotcp 2006/08/15 09:02 なぜベストを尽くさないのか。

特命希望特命希望 2006/08/23 23:05 seijotcpさま、はじめまして、tokumeiと申します。
スウェーデン誹謗主義者に対する反論を書いていただき、ありがとうございます。僕自身大学でスウェーデンの実態をジェンダー論の講義で習っているので、いくらなんでも「ディスる」情報はおかしいと思っていました。
ところでお願いがあるのですが、第5段落の「既婚者などを分母にカウントしていない」
第11段落の「日本では「猥褻行為」や「痴漢」などとされるものもカウントされる」
を、それぞれ太字にしていただけないでしょうか。
ここはまさしく強調しなければならないところだと思うのですが、いかがでしょうか。

とんぼとんぼ 2006/08/27 15:38 統計データを疑うなら、男女共同参画に関する政府データについても信頼性を検証してみないと駄目ですね。何故それらについては検証しないのですか?

seijotcpseijotcp 2006/08/27 15:55 えーと、なんで男女共同参画限定なのだろう。あと、どうしてそれをしないとこのエントリー(あるいはchiki)が「駄目」になるんでしょうか。赤川学『子供が減って何が悪いか!』や山口一男「女性の労働力参加と出生率の真の関係について:OECD諸国の分析」はじめ、政府データの検証は多くされているようですし(「保守派」含め)、また、コピペとしてさして流通しているわけでもないから別にいいと思いますけど。なにより、何を検証するかは私の趣味等で判断してOKだと思うのですが。

NNNNNN 2006/09/21 15:35 スウェーデンの獣医協会委員がこの程行った調査によると、ここ数年、スウェーデンにおいてペットなどに対する獣姦行為が非常に増えており、問題になってきているとのこと。「獣姦が増え始めたのは、1999年に児童ポルノが違法になって以来ですね。子供たちを動物に置き換えた人々がいるようです。両者に共通してるのは言うまでもなく、弱者が性的対象になっているという事に他なりません。」調査を行ったヨハン・ベックフリス氏は語った。報告によれば、そうした性的虐待を受けた動物たちには、子供が性的暴力を受けた際と同じように性器への傷、そして水疱のような跡が身体に残るという。またそうした獣姦流行の兆しは、レンタルビデオ店における獣姦コーナ−の充実ぶり、そして獣姦をテーマとしたアダルトウェブサイトが増加している事にも端的に示されているというのである。また現在のところ、一体どのくらいの数の動物たちがそうした虐待を受けているのか、正確な数字は明らかにはなっていない。(写真は獣姦未然防止の熊を模した獣姦バイブ、ベア・エッセンシャル)

しかし、2001年から英国研究機関が行っている調査によれば、怪我を負って獣医の元に運ばれた動物のうち、毎年およそ20匹から30匹の犬猫が、そうした性的暴行の傷を負っているという結果も出ているのである。

スウェーデンのExpressen誌によれば、もしもそうした調査がスウェーデンで行われたならば、獣姦された動物の数はおそらく年間200匹から300匹には上るだろう、と推測している。

さらに、こうした実情の背景として、現在世界の多くの国で獣姦行為は法により禁止されている事とは対照的に、スウェーデンでは1944年に同性愛行為が合法化されたのと同時に、獣姦行為も合法とされているのである。

スウェーデン礼賛者諸君、せいぜい獣姦に励むが良い

それからな

間違っているのは「あんたの計算」の方だ

どこが間違っているのかは教えてやらない。

seijotcpseijotcp 2006/09/21 19:29 >スウェーデン礼賛者諸君
誰のことだろう…。

LingonLingon 2006/09/23 02:01 はじめまして、スウェーデンに住んでいる者です。
気になる事がありましたので、一筆書かせていただきます。

スウェーデンにおいての女性の社会進出ですが、成るべきしててなった。と申し上げても良いように思います。
100年以上前に貧しかったスウェーデンからアメリカへ移民として人口が2割程減、しかも多くが男性、という時代がありました。その後、産業が発展し、多くの人手が必要になったとき、今まで家庭にだけいた女性も働き手としてかり出されていった訳です。
人口の少ない国では、国の資金つまり、税金が多ければ多いほどその利益は国政に反映される訳で、その考え方は継続されていったものと思われます。男女問わず自らの血税が使われるとなれば、政治や社会に口も出す。当然の流れと思われます。現に女性の社会進出が本格化して1925年には女性の参政権も認められています。
歴史だけでなく、国民性にも触れておく必要があります。
スウェーデンでは、自分の意見を言えない人間は男女問わず無能と思われます。ただ、女性の方が威張っているという感は私にも一般的ではありますが、感じられる事がたまにあります。これは主観的な事にしか過ぎませんが。
スウェーデンの強姦の多さを話題にされていましたが、ここにもその国民性が現れていると思います。スウェーデン女性は日本人女性の様に、強姦されても泣き寝入りせず、警察に届けます。昔は強姦されていた女性は報復を恐れて警察に言えなかったようですが、最近は変わってきたようです。その後、強姦の数がぐっと増えたそうです。また夫婦間でも(望まない関係であれば)強姦であるという考え方がスウェーデンでもあります。
日本での強姦について、潜在的に隠れている犯罪件数には何も意見がありませんでしたので、数字だけでなく、社会的な背景も配慮する必要があるのではないでしょうか。
ちなみに、余談ですが日本では、痴漢や盗写、下着泥棒などの反犯罪は非常に多いですが、スウェーデンでは皆無に近い状態です。
男女同権に関しては、女性の権利を主張するというよりも、一人の人間として、子供、移民を含めての人権と平等を守る、という事が根本的な考えのようです。こちらの新聞でも、女性の賃金が男性を下回るとか、役職に就く女性が男性よりも下回るとか、いろいろと女性の権利についてマスコミで良く取り上げられていまますが、意外や意外、政治の世界では昨年ようやくフェミニスト党が発足。そして今回の総選挙では議席獲得には至っていません。女性のみに権利を、という考えは男女平等の考えから外れる者だから支持が少ないのでしょうか?

全国民が働かないと、世界の中で発展し続けていくのは大変な事です。スウェーデンの人口は神奈川県の人口程だという事をご存知ですか。そのくらいの人口で近代的に発展した国を動かしていかなければならなとなると、女性も働かなくてはならないのです。
「スウェーデンモデルの破綻」とゴシップ紙のスクープ並みの強烈なタイトルですが、そこまで強烈ではないものの、長い労働党支配の中で、社会システムにひびが入ってきているようです。しかし、どこの社会も同じような問題はあるでしょう。医療の問題、教育、福祉の問題、どれも武田龍夫さんの著書(読んでいません)はある一面のスウェーデンの見方としては間違っていない事もあるのではないかと思います。ただ、パラダイスでは決してないものの、日本がスウェーデンを見習うべき事もあります。

それからフリーセックスの国とありましたが、どういう意味なのでしょうか。
その言葉の意味をどうお考えになっているのかわかりません。
スウェーデンのエイズ感染者数はヨーロパの中でも少ない上位国だとこちらの新聞で私はみたのですが、違うのですか。

いろいろ書かせていただき、単なる雑談で参考にはならなかったかもしれませんが、スウェーデンに住む者として、感じている事を書かせていただきました。
ちなみに、私はフェミニストではありませんし、スウェーデンモデル信望者でもありません。

特命希望特命希望 2006/09/25 11:37 >間違っているのは「あんたの計算」の方だ

と書くなら、反証となる資料を見せる責任があります。それを
>どこが間違っているのかは教えてやらない。

とは何でしょうね。それが人に意見を言う態度でしょうか?無責任なNNNだかKKKだかいう人は無視しましょう。

そもそもそもそも 2006/10/03 13:57 スウェーデンが実際に成功していたとしても単純にそれを見習えばうまくいくというのがおかしいのですけどね
豊かな天然資源と少なめな人口が良いほうに働いてるのも大きいし
それでも実際の失業率は統計の失業率よりも長期入院者等を除いた分だったらしいし

スゲーデンスゲーデン 2006/11/28 20:42 スウェーデンではサンボーと呼ばれる事実婚が非常に多いため、人口比から離婚件数を出しても正確性はありません。
何故なら、事実婚解消件数は離婚件数にカウントしないからですね。解消と離婚は違います。

日本はというと、事実婚は多くありません。スウェーデンやフランス・イタリアなどのヨーロッパ諸国が事実婚が多いのは
非嫡子と嫡子の権利にほぼ相違が無いからです。日本では未だに制限も多く、(相続権など)事実婚は多くありません。

ですので、事実婚の多い国ではその年の結婚件数と離婚件数から算出する方法が正確に近いのかもしれません。
しかしそれで算出するには、ある程度長く統計を取り、且つ、非嫡子出生率も同時に見ないといけません。

出生率を増やすために、事実婚を広く認めている国は多いですね。しかし実質は、離婚・再婚で出生率を増やしています。
つまり離婚が多いとされている低所得者層での出産が増えているのが現状です。

また、満足な教育や親の愛情不足から、そういう不遇な子は犯罪に走り易いといわれています。
アメリカの大規模調査で片親の子供は投獄率が高いという結果が出ています。事実婚を認めて出生率を増やすなど
苦肉の策であり、最後の手段です。

それと、強姦については確かに不明ですね。一部コメント投稿で日本でもサイレントマジョリティを考慮すれば
もっと増加する的な発言が出ていますが、推測の域を超えませんね。

因みに、強姦のカウントの仕方で、夫婦間でも強姦が成立するのは分かりますが長期間・・・?
一体どうやって当事者達は、強姦の日を決めて、カウントするのだろうか?
しかも検証なくして強姦成立?第三者が届出可能?セクハラレベルでも強姦?しかも誤認でも件数訂正が無い?
ここはいくらなんでも、事実無根なんじゃないですかね〜?論文創作者の意図的な曲解としか思えないな〜。
もし事実なら、スウェーデンと言う国は人権無視の相当レベルの低い国を証明する事になると思われますね。

片親の子供の投獄率が高い事を考えると、離婚率と犯罪率の間の相関関係も立証出来そうな気もするけど
未だに専門家も手ぐすねを引いてますね。

まあいずれにせよ、女性もほとんど働いて、家庭教育を省いた弊害は時間と共に巨大になっていくでしょう。
スウェーデンの様子をまだまだ注視する必要がありますね。

社会はどこでも、どんな仕事でも、どんな内容でも分業制が基本だと言うのに、何故か家庭だけは分業制を否定する。
男女平等は女性を社会に引き釣り出す事にしか目がいかないとしか思えないスウェーデンフェミニズム。
男女不平等は長い歴史がありますので、それを急速に解消させようとするならば大きなダメージも負うでしょう。


日本は、徳川家康的発想で他国の失敗をしっかり見定めながら、行動を移したいですね。失敗は全て他国にお任せですね。

お粗末で、殴り書きのような文章で申し訳ありませんでした。

↑ 2006/12/15 22:06 この米欄、今までは「スウェーデンにいい国であってほしい人」がうざかったけど、今は「スウェーデンに悪い国であってほしい人」がうざいという例が並ぶなぁ…。

Q2000Q2000 2007/09/09 06:16 はじめまして。スウェーデン在住のものです。
スウェーデン、離婚率で検索かけてこちらに来ました。
スウェーデン在住の日本人でも、スウェーデン社会に対してディスってる人は多いです。
特に、仕事でこちらにきている30ー40台の日本人男性はだいたいディスってますね。
学生、日本人妻、日本人サンボはだいたい褒めてます。
あと、30年クラス在住の日本人男性は、とっとと帰れと勧めます。女性はそうでもないですけどね。
とりとめもないですが、とりあえず。

がんばれスウェーデンがんばれスウェーデン 2007/12/15 10:33 1996年頃にヴェステルオースに留学していた日本人の男です。それ以来スウェーデンには用がなく行っていません。私が始めてスウェーデンに行ったときは日本とは間逆ともいえる環境に驚きの連続であるとともに、沢山の方に親切にしていただき感謝しています。ここ10数年でEU加盟による移民増加や更なる経済不況により、犯罪増加や公共サービスの質低下といったことを聞き、すっかりこの国は様変わりした印象を受けています。無駄を省くことは必要ですが、警察組織までも合理化するのは間違いです。しばしば、この国はアメリカ好きと言われますが、この点は見習うべきではありません。小さな政府を作る場合でも、決して合理化してはいけないのが、消防と警察です。犯罪者天国になっては、善良な市民が国外に流出して、犯罪者ばかりが流入してしまいます。経済に関しては、もっと規制緩和を進めて新たな産業を創出するのが急務です。携帯電話を始め数多くの先端技術を世界に先駆けて発明した国ですから、そういった研究開発にもっと力を注ぐとともに、教育改革に力を注ぐべきです。今のスウェーデンの政治家はこの辺りを口だけではなく、実行しないと将来的に更に苦境に陥ることは確実だと思います。この国は日本と並び世界のリーダー的な立場をこれからも担っていくべきだと思います。がんばっていただきたいです。

KOAKOA 2008/04/05 05:57 要は、夫婦間の強姦も強姦としてスウェーデンでは認められているとの事ですね。









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企画やら編集やら執筆やらインタビューやら、色々お手伝いした本。執筆陣は荻上チキ(chiki)のほか、上野千鶴子、宮台真司、斎藤環、小谷真理ら計17人の実に濃密な面々。普段はフェミニズムなんかに興味のない人にこそオススメな濃ゆーい一冊。



『ナツカレ! 2007 世界をちょっぴり寛容にするための同人誌』

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