【ロンドン=稲田清英】国際通貨基金(IMF)は26日、金融危機で通貨の下落など経済が動揺しているハンガリーに対する支援策で、同国政府と大筋合意したと発表した。ハンガリー国内での経済安定対策が確定次第、「相当額の金融支援策を発表する」としている。支援には欧州連合(EU)なども加わる見込みという。
ハンガリーは外国投資の引き揚げが加速し、通貨や株価の下落に見舞われた。欧州中央銀行(ECB)がハンガリーの中央銀行に最大50億ユーロ(約5900億円)を貸し出す支援を打ち出し、欧州メディアによると、同中銀も金利引き上げなどで通貨防衛に躍起になっている。
新興国の金融危機をめぐっては、アイスランドとウクライナも26日までに、IMFによる緊急融資を受けることで暫定合意している。