東京で妊婦が8つの病院への搬送を次々と断られ死亡した問題で、舛添厚生労働大臣が受け入れを最初に断った都立病院の地元の医師会を訪れ、地域医療の現状について意見交換を行いました。
「今年2月から改善を要求していたが、都が動いてくれないということもありましたので」(舛添要一 厚労相)
この問題は今月4日、脳出血とみられる症状を訴えた妊娠中の女性が都内の8つの病院に救急搬送を断られ、赤ちゃんを出産した後、3日後に死亡したものです。
舛添厚生労働大臣は27日朝、最初に受け入れを断った都立墨東病院を拠点病院としている地元・江戸川区の医師会を訪問。現在の状況を医師会から直接聞き、墨東病院と地元医療機関の連携の在り方について意見交換を行ったとみられます。
江戸川区などの医師会は、墨東病院がリスクの高い妊婦を受け入れる「総合周産期母子医療センター」に指定されているのに産科医が不足しているとして、今年2月から都に改善を要望していました。(27日11:28)