8病院に診察を断られた妊婦(36)が死亡した問題で、舛添要一厚生労働相は27日午前、東京都江戸川区医師会(徳永文雄会長)を訪問し、都立墨東病院の産科医確保への協力などを要請した。
舛添厚労相は冒頭、「国と都、医師会が協力して、安心してお産ができる体制を作らないといけない。そのためのご意見を伺いたい」とあいさつ。徳永会長は「高度な異常分娩(ぶんべん)を扱う墨東病院をお手伝いできる開業医は限られる。背景には医師不足があり、良い方法を考えたい」と述べた。
墨東病院は主に墨田区、江東区、江戸川区の救急診療をカバー。今年2月27日には3区の医師会と産婦人科医会の会長6人が連名で、都や墨東病院に対し産科医不足の解消や「総合周産期母子医療センター」の環境整備などを求める要望書を提出していたが、回答のないまま今回の妊婦死亡が発生した。(12:01)