子供の自殺防止策を検討している文部科学省の有識者会議は26日までに、教員が注意を払うべき点などをまとめたマニュアルの素案を作成した。成績が急に落ちたり、身だしなみを気にしなくなったりすることが自殺のサインとなる可能性があるとして、こうした兆候を見逃さないよう求めている。
素案は子供の自殺について「引き金となる直接のきっかけだけでなく、長い期間にわたる『準備段階』に目を向けるべきだ」と指摘。虐待やうつ病、近親者の喪失などを経験した子供は自殺の危険度が潜在的に高まるといい、こうした子供が普段と違う行動を取った場合、自殺のサインの可能性があるとした。(07:00)