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慰安婦:独立公園内に追悼博物館建設へ

ソウル市が建設計画認可、独立功労者団体は反発

 「聖域化事業」が進められているソウル市西大門区ヒョンジョ洞の「西大門独立公園」内に、旧日本軍の従軍慰安婦らを追悼し、悲しい歴史を記録する「戦争と女性の人権博物館」を建設する計画が最終的に決定した。

 だが、一部の独立功労者の団体が、「独立公園の性格とは合わない」として強く反発しており、建設に向けた手続きを進める上で困難も予想される。

 ソウル市は26日、「韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会が進めている“戦争と女性の人権博物館”の建設事業計画を認可した」と発表した。同博物館は西大門独立公園の北東側の駐車場付近にある売店を撤去して建設する予定で、地下1階・地上3階建て、延べ面積1233.21平方メートルの建物を、2010年の完成を目指して建設する。同市は06年、独立公園の敷地内に博物館の建設用地を確保していたが、一部の独立功労者の団体が「殉国烈士たちの精神が息づいているこの地にふさわしくない建物だ」として強く反発したため、同市は当初の予定よりも約1年遅れで最終的な建築許可を出した。

 だが、「光復会」「殉国烈士遺族会」などの反発は続いている。光復会の関係者は「博物館そのものに反対しているのではなく、博物館を建設するのにふさわしくない場所であるため反対してきたが、ソウル市はわれわれの意見を無視し、建築許可を出した」と述べた。また、殉国烈士遺族会の関係者も「呉世勲(オ・セフン)市長に直接会って反対の意向を伝える」と話している。

 一方、ソウル市は「博物館の建設の目的や趣旨に共感し、敷地を提供したものであり、建設事業計画を認可する前に縦覧を行った上、反対している団体にも認可について通告し、すべての手続きを終えた段階だ」として、当初の予定通り建設を進める意向を明らかにした。

チョン・ジソプ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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