吉幾三特別公演
待望の「吉ワールド」が錦秋の中日劇場で全開。10月5日から29日
【政治】女性のハート射止めたい 民主、苦手克服へ躍起2008年10月27日 朝刊
次期衆院選をにらみ、民主党が苦手とする女性の支持拡大へ躍起になっている。26日には、女性議員らが「おばあちゃんの原宿」とも呼ばれる東京・巣鴨でイベントをした。小沢一郎代表が若者向けの番組に出演したり、衆院選マニフェストに子育て世代の心をくすぐる政策も。世代別にあの手この手で女性を狙った作戦は功を奏するか−。 (安藤美由紀) 26日午後の巣鴨商店街。菅直人代表代行の伸子夫人と鳩山由紀夫幹事長の幸夫人、羽田孜元首相の綏子夫人に加え、党の女性参院議員でつくる「女性キャラバン」の円より子氏らが「チェンジ!政権交代」と書いたかっぽう着を着て練り歩いた。 商店街にある東京都連事務所を「おばあのお茶の間サロン」として開放し、全国から集まった「おばあ」や「おじい」から「年金が不安だ」「医療をちゃんとして」といった声を聴いた。 各種世論調査をみると、民主党は女性の中でも高齢者と若い世代の支持が低い。理由ははっきりしないが、党内には「安定感がないというイメージを持たれているのかもしれない」という指摘がある。 巣鴨で「おばあ」を対象にしたイベントを企画したのも、次期衆院選で政権交代を実現するには、女性の支持拡大が欠かせないとみているからだ。 鳩山氏は「民主党の考えは女性に浸透しにくい部分があった。後期高齢者医療制度や年金の問題を分かりやすく伝えてほしい」と述べ、こうした活動に期待を寄せる。 一方、小沢氏は19日、タレントの上原さくらさんが担当するインターネット番組に出演した。若い世代に小沢氏の“素顔”を知ってもらうのが狙いだ。 小沢氏は、上原さんの手作りケーキに舌鼓を打ちつつ、10代の初恋のエピソードや朝食の献立など私生活も披露。こわもてでとっつきにくい普段の印象と違った一面を見せた。 政策面では、マニフェストには昨年の参院選に続き、月額2万6000円の子ども手当の創設を盛り込む。世界的な景気後退が家計に追い打ちをかけるのは必至なだけに、子育て中の女性にも支持を広げたい考えだ。
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