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鎮痛剤取り違え意識不明 山梨県立中央病院
県立中央病院(甲府市)は、急性虫垂炎と腹腔内腫瘍(ふくくうないしゅよう)と診断した県内の50代女性に鎮痛剤の種類と量を誤って投与し、女性が意識不明に陥っていると発表した。病院は30代の外科医が鎮痛剤を取り違えた医療過誤とみて、女性の家族などに謝罪した。
病院によると、女性は今月3日に虫垂炎の手術をした後、腹腔内腫瘍が見つかり、14日に再び手術を受けた。15日に痛みを訴えたため鎮痛剤を点滴投与したが、誤って手術直後の鎮痛剤「ドロレプタン」ではなく、効き目が強く本来なら手術時の全身麻酔にしか使わない「アルチバ」をやや多めに投与、女性は約20分後に心肺停止状況となった。蘇生(そせい)したが、意識は戻っていない。
外科医がアルチバを使う際に、薬剤師や看護師は疑問に思いながら、ミスに気付かなかったという。