2008年10月26日 (日) 20:46 MAJOR.JP
【フィラデルフィア26日=Bryan Hoch / MLB.com】フィラデルフィア・フィリーズが3点リードで迎えたワールドシリーズ第3戦の7回表。先頭で打席に入ったタンパベイ・レイズの俊足カール・クロフォード外野手が一塁線にセーフティーバントを試みた。
これに対し、フィリーズ先発の45歳左腕ジェイミー・モイヤー投手は素早く駆け寄ってグラブでボールを拾うと、そのままライアン・ハワード一塁手へトス。「まるで忍者のようだった」とハワードが語った華麗なプレーから放たれた送球はややそれたが、ハワードがこれまたうまく素手でボールをつかんだ。タイミングは間違いなくアウト。しかし一塁のトム・ハリオン塁審の判定はまさかのセーフだった。フィリーズはここから2失点。続く8回には同点に追いつかれたが、かろうじて9回にサヨナラ勝ちを収め、最悪の事態だけは逃れた。
試合後、リプレーで確認したハリオン塁審は「堅実なジャッジができていなかった。彼らに称賛を。あれは素晴らしいプレーだった」と自らの誤審を認めるコメント。「試合の結果について関与したくないのはどの審判でもそうだが、どんなことに対してもそうだというわけではない。我々は全てのプレーが正しい結果になってほしいと思っている。ただ、審判も人間であり、ときには間違うこともある」と語っている。
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