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登録エントリ (.reg) ファイルを使用してレジストリ サブキーおよび値を追加、変更、または削除する方法

文書番号:310516
最終更新日:2007年12月3日
リビジョン:4.3
この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP310516
目次

概要

警告 : レジストリ エディタの使い方を誤ると、深刻な問題が発生することがあります。最悪の場合、オペレーティング システムの再インストールが必要になることがあります。マイクロソフトは、レジストリ エディタの誤用により発生した問題に関しては、一切責任を負わないものとします。レジストリ エディタは、自己の責任においてご使用ください。
この資料では、登録エントリ (.reg) ファイルを使用して、レジストリのサブキーおよび値を追加、変更、または削除する方法について順を追って説明します。Regedit.exe では、レジストリ サブキーとレジストリ値のインポートとエクスポートに .reg ファイルが使用されます。それらの .reg ファイルを使用して、レジストリの変更を複数の Windows ベース コンピュータにリモートで配布することができます。.reg ファイルの実行時、そのファイルの内容はローカル レジストリにマージされます。そのため、.reg ファイルの配布には注意が必要です。

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.reg ファイルの構文

.reg ファイルの構文は次のとおりです。

RegistryEditorVersion
Blank line
[RegistryPath1]
"DataItemName1"="DataType1:DataValue1"
DataItemName2"="DataType2:DataValue2"
Blank line
[RegistryPath2]
"DataItemName3"="DataType3:DataValue3"

上記の各部分の意味は、それぞれ次のとおりです。

RegistryEditorVersion は、Windows 2000、Windows XP、および Windows Server 2003 では "Windows Registry Editor Version 5.00"、Windows 98 および Windows NT 4.0 では "REGEDIT4" です。"REGEDIT4" ヘッダーは、Windows 2000 ベース、Windows XP ベース、および Windows Server 2003 ベースのコンピュータ上でも機能します。

Blank line は、空白行です。これは、新しいレジストリ パスの開始を示すものです。各キーまたはサブキーは、新しいレジストリ パスです。.reg ファイルに複数のキーが存在する場合、空白行が内容の調査とトラブルシューティングに役立つ場合があります。

RegistryPathx は、インポートしている最初の値を保持するサブキーのパスです。パスは角かっこで囲み、階層の各レベルは円記号 (\) で区切ります。たとえば、次のようにします。
[HKEY_LOCAL_ MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\System]
.reg ファイルには、複数のレジストリ パスを含めることができます。 パス ステートメントの階層の最下部がレジストリ内に存在しない場合は、新しいサブキーが作成されます。レジストリ ファイルの内容は、入力順にレジストリに送られます。そのため、新しいサブキーを作成して、その下に別のサブキーを作成する場合は、正しい順序で行を入力する必要があります。

DataItemNamex は、インポートするデータ項目の名前です。ファイル内のデータ項目がレジストリ内に存在しない場合は、.reg ファイルにより (データ項目の値と共に) 追加されます。データ項目が存在する場合は、.reg ファイル内の値で既存の値が上書きされます。データ項目の名前は、引用符で囲みます。データ項目の名前の直後には、等号 (=) が続きます。

DataTypex は、レジストリ値のデータ型であり、等号の直後に続きます。REG_SZ (文字列値) 以外のすべてのデータ型では、データ型の直後にコロン (:) が続きます。データ型が REG_SZ の場合は、データ型の値またはコロンは含まれません。コロンが含まれない場合、Regedit.exe によりデータ型が REG_SZ であると見なされます。次の表は、代表的なレジストリ データ型の一覧です。
データ型.reg でのデータ型
REG_BINARY 16 進数
REG_DWORD DWORD
REG_EXPAND_SZ 16 進数 (2)
REG_MULTI_SZ 16 進数 (7)
レジストリのデータ型の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
256986 (http://support.microsoft.com/kb/256986/) Microsoft Windows レジストリの説明
DataValuex は、コロン (REG_SZ の場合は等号) の直後に続き、適切な形式 (たとえば、文字列または 16 進数など) で入力する必要があります。バイナリ データ項目には、16 進数形式を使用します。

: 同一のレジストリ パスに対して複数のデータ項目行を入力することができます。



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レジストリ サブキーの追加またはレジストリ値の追加と変更

レジストリ サブキーを追加したり、レジストリ値を追加または変更したりするには、レジストリに適切な変更を加えてから、該当するサブキーをエクスポートします。エクスポートされたレジストリ サブキーは、自動的に .reg ファイルとして保存されます。レジストリに変更を加えて、変更内容を .reg ファイルにエクスポートするには、次の手順を実行します。
1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。[名前] ボックスに Regedit と入力し、[OK] をクリックします。
2. 変更するレジストリ項目を含むサブキーに移動して、クリックします。
3. [レジストリ] メニューの [レジストリ ファイルの書き出し] (または [ファイル] メニューの [エクスポート]) をクリックします。

この手順により、変更を加える前のサブキーがバックアップされます。変更が原因で問題が発生した場合は、後でこのファイルをインポートしてレジストリを戻すことができます。
4. [ファイル名] ボックスに、元のレジストリ項目を含む .reg ファイルの保存に使用するファイル名を入力し、[保存] をクリックします。

: サブキーの名前への参照など、内容を思い出しやすいファイル名を使用してください。
5. ウィンドウの右側で、レジストリ項目を追加または変更します。
6. 手順 3. および 4. を繰り返し、サブキーを再度エクスポートします。ただし、.reg ファイルには別のファイル名を使用します。別のコンピュータ上でのレジストリの変更には、この .reg ファイルを使用することができます。
7. ローカル コンピュータ上で変更をテストします。問題が発生した場合は、元のレジストリ データのバックアップを含むファイルをダブルクリックして、レジストリを元の状態に戻します。変更が予想どおりに機能した場合は、この資料の「レジストリ変更の配布」で示した方法を使用して、手順 6. で作成した .reg を他のコンピュータに配布できます。

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レジストリ キーおよびレジストリ値の削除

.reg ファイルを使用してレジストリ キーを削除するには、.reg ファイル内で RegistryPath の前にハイフン (-) を置きます。たとえば、次のレジストリ キーから Test サブキーを削除するとします。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software
この場合、.reg ファイル内で、次のレジストリ キーの前にハイフンを置きます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Test
この処理を実行する .reg ファイルの例は次のとおりです。
[-HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Test]
.reg ファイルを使用してレジストリ値を削除するには、.reg ファイル内で DataItemName に続く等号の後にハイフン (-) を置きます。たとえば、次のレジストリ キーからレジストリ値 TestValue を削除するとします。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Test
この場合、.reg ファイル内で、"TestValue"= の後にハイフンを置きます。この処理を実行する .reg ファイルの例は次のとおりです。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Test
"TestValue"=-
.reg ファイルを作成するには、Regedit.exe を使用して、削除するレジストリ キーをエクスポートします。次に、メモ帳を使用して .reg ファイルを編集し、ハイフンを挿入します。

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レジストリ キーおよびレジストリ値の名前変更

キーまたは値の名前を変更するには、そのキーまたは値を削除し、新しいキーまたは値を新しい名前で作成します。

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レジストリ変更の配布

電子メール メッセージを使用してユーザーに .reg ファイルを送信したり、ネットワーク共有上に .reg ファイルを置き、そのネットワーク共有上の .reg ファイルを実行するようユーザーに指示したり、ユーザーのログオン スクリプトに、ログオン時に自動的に .reg ファイルをインポートするコマンドを追加したりすることができます。ユーザーが .reg ファイルを実行すると、次のメッセージが表示されます。
レジストリ エディタ
path of .reg file 内の情報をレジストリに追加しますか?
[はい] をクリックすると、次のメッセージが表示されます。
レジストリ エディタ
path of .reg file の情報が、レジストリに正しく入力されました。
Regedit.exe では、これらのメッセージを表示しないようにする /s コマンド ライン スイッチがサポートされています。たとえば、ログオン スクリプト バッチ ファイルから、(/s スイッチを使用して) メッセージを表示せずに .reg ファイルを実行するには、次の構文を使用します。
regedit.exe /s path of .reg file
グループ ポリシーまたはシステム ポリシーを使用して、ネットワーク経由でレジストリ変更を配布することもできます。関連情報については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
http://msdn.microsoft.com/library/en-us/dnw2kmag01/html/DistributingRegistryChanges.asp (http://msdn.microsoft.com/library/en-us/dnw2kmag01/html/DistributingRegistryChanges.asp)
: 変更が機能する場合、登録ファイルをネットワーク上の該当するユーザーに送信できます。

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この資料は以下の製品について記述したものです。
Microsoft Windows Server 2003, 64-Bit Datacenter Edition
Microsoft Windows Server 2003, Enterprise x64 Edition
Microsoft Windows Server 2003, Datacenter Edition (32-bit x86)
Microsoft Windows Server 2003, Enterprise Edition (32-bit x86)
Microsoft Windows Server 2003, Standard Edition (32-bit x86)
Microsoft Windows Server 2003, Web Edition
Microsoft Windows XP Home Edition
Microsoft Windows XP Professional
Microsoft Windows XP Professional x64 Edition
Microsoft Windows XP Tablet PC Edition
Microsoft Windows 2000 Advanced Server
Microsoft Windows 2000 Datacenter Server
Microsoft Windows 2000 Professional
Microsoft Windows 2000 Server
Microsoft Windows NT Server 4.0 Standard Edition
Microsoft Windows NT Server 4.0 Enterprise Edition
Microsoft Windows NT Server 4.0, Terminal Server Edition
Microsoft Windows NT Workstation 4.0 Developer Edition
Microsoft Windows 98 Second Edition
Microsoft Windows Small Business Server 2003 Premium Edition
Microsoft Windows Small Business Server 2003 Standard Edition

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キーワード: 
kbhowtomaster kbenv KB310516

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