岡山県知事選は26日投開票され、無所属現職の石井正弘氏(62)が、無所属新人の住宅正人氏(44)を破り、4選を果たした。投票率は43.78%。4年前の前回を5.79ポイント上回った。
石井氏は、「3期12年の総仕上げ」として財政構造改革の断行を主張。収支バランスの取れた財政構造の確立、中四国地方での県の拠点性を生かした産業振興、医療・福祉の充実などを訴えた。選挙戦は自民党県議の多くや社民党をはじめ、自民系や女性組織など約130の推薦団体を背景に県内をきめ細かく巡回。郡部を中心に幅広く浸透した。
住宅氏は、現県政を「3期の改革の末に財政危機を招いた」と批判。県財政構造改革素案の白紙撤回などを掲げ、「県政転換」を訴えた。地場大手企業をはじめ自民、民主両党の一部国会議員・県議、共産党などの支援を得て浸透を図ったが、及ばなかった。
当日有権者数は156万7211人。
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