三島市と沼津市との境界にある三日月形の松毛川で25日、手こぎボートから河畔林などを観察する学習会「環境わくわく子ども探検隊」が開かれた。親子ら15人が参加し、子供たちが川に覆いかぶさるエノキなどの樹下をくぐりながら、生息する虫や水の色などを観察。時折、カワセミが飛び交う豊かな自然を肌で感じた。
NPO法人「グラウンドワーク三島」(緒明実理事長)が主催。松毛川は狩野川の改修で切り離された止水域で長さ1350メートル。手こぎのゴムボートによる観察会は初めてで、この日はNPOのリバーインストラクター、鈴木正之さん(52)が河畔林の樹種や場所によって水の色が変わることなどを解説した。
参加した三島市立北上中1年、矢野夏洋さん(13)は「川岸に根があったり、(廃棄)タイヤの上にカメが乗っていたりして面白かった。目を閉じると鳥の鳴き声や風の音も良く聞こえた」と目を輝かせていた。【安味伸一】
毎日新聞 2008年10月26日 地方版