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中国ユーザー、Microsoftの海賊版対策に激怒

海賊版Windowsの画面を真っ黒に変えるMicrosoftの対策を、中国のユーザーが「ハッキングだ」と非難している。(ロイター)
2008年10月24日 08時30分 更新

 米Microsoftが中国のユーザーに正規版ソフトを購入させるための海賊版対策ツールを立ち上げたことに、同国のネットユーザーが怒りを表明している。

 この「Windows Genuine Advantage(WGA)」プログラムは、インストールされているソフトが正規版かどうかの診断に合格しなかった場合、画面を真っ黒に変える。中国の海賊行為と戦うMicrosoftの最新の武器だ。同国では、2億人のコンピュータユーザーの大多数が、そうと知りながら、あるいは知らずに海賊版ソフトを使っていると考えられている。

 「どうしてMicrosoftが自動的にわたしのコンピュータに接続するのか。このコンピュータはわたしのものだ!」と、憤慨したあるブロガーは中国の人気WebポータルSina.comに記している。「Microsoftには、わたしの同意を得ずにわたしのハードをコントロールする権利はない」

 別のブロガーは、正規版の価格を非難している。

 「正規版が海賊版より安ければ、海賊版を買う人などいない」

 ある北京のインターネットカフェの利用者は、Microsoftが人々の権利を侵害していると主張している。

 「プログラムを書いているときにコンピュータの画面が真っ黒になったら、おそらく重要な情報が失われるだろう。その損失を誰が埋め合わせてくれるのか」

 北京の弁護士ドン・チェンウェイ氏(35)は、Microsoftを「中国最大のハッカー。ユーザーの同意もなく、法的な権限もなくコンピュータに侵入している」と表現していると、China Dailyは記している。

 「Microsoftの対策は、ユーザーのコンピュータに深刻な機能的ダメージを引き起こす。中国の刑法では、システムへの侵入やハッキングで起訴される可能性がある」と同氏は語ったと伝えられている。

 「Microsoftが自社の知的財産を守る権利は尊重するが、同社は間違った方法で誤ったところに狙いを付けている。ユーザーではなく、海賊版の製造者と販売者を標的にするべきだ」

 Microsoftは自社のサイトで、WGAプログラムを「当社の知的財産を守り、ユーザーが問題を事前に避けられるよう支援する取り組み」の一環だと弁護している。

 「WGAの目的は、当社の顧客が、自分のコンピュータに正規版のソフトがインストールされているかどうかを確認できるようにすることだ」と同社はReutersに語った。

関連キーワード

Microsoft | 中国 | 海賊版 | ハッキング | 知的財産 | Windows


[北京 22日 ロイター]

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