2008年10月22日(水)
バカげた記事 6
週刊女性自身 2000年 10月号 シリーズ人間 No.39
■たとえば後ろから近づくのはダメ、
一つひとつ「癖」を覚えて−−−
聞きづらい。
けれど、聞かなければならない質問が、ある。
記者は話題をリンコさんの″いま″に移していった。
お母さんに「嫌われている」「信用されていない」と言われたこは、どう思っていますか−−−?
それに対しては、淡々とした口調で「母親とはそういうものだと小さい時から思っていましたから」と答え、
「それに母だって、私が自閉者とは知らなかったんですから」と付け加えたリンコさんだったが、
いまも母親にはアスペルガー症候群のことは告げていないのだという。
この記事の中でリンコさんをペンネームでしかご紹介できない理由も、写真で顔を出せない理由も、そこにある。
記者は、話題をさらに″いま″に近づけた。
15年前に知り合い、10年前に結婚した夫の秋生さん(仮名・36)のことだ。
すると、リンコさんの顔は見るからにこわばった。
写真(竹田)
リンコさんを「自閉は重い方ですが非常に頭がいいひと」と竹田先生
(いまだにアスペルガー症候群だと思いこんでいる教授のアホ面:Chip)
「夫のことは考えないようにしているんです。だって、彼がなぜ私といるのかわからないんですから。想像したらつらくなる。考えたら離婚しなければならなくなってしまいますからーーー」
夫に負担をかけている、という思いが常にある。その申し訳なさが、リンコさんを言葉少なにさせてしまう。
それでも−−−記者は気づいていた。秋生さんの話をする時、リンコさんのまなざしはまっすぐに記者に向くことが増える。せわしなかった指の動きも、ぴたりと止まる。明らかに、秋生さんの存在はリンコさんに安らぎを与えているのだった。
日をあらためて、秋生さんにもインタビューに加わっていただいた。
2人の出会いは’86年、ワークショップ講座の受講生同士として知り合ったのだという。リンコさんには初対面の時の記憶はなかったが、秋生さんはきっぱりと言った。
「かわいいと思ったんですよ」
と、それを聞いたリンコさん、ことさらに大きな声で「え〜っ、そうですかあ? へへへ、そうなんだあ、知らんかったあ、いやあ……」と言った。
動揺……いや、照れている。大きな声の、とぼけたリアクションも、照れ隠しだ。
「僕のほうから『もう一度会いませんか』と言ったんです。『お茶しませんか』って。彼女はその言外の意味はなかなかわかってくれなかったみたいですけど」
と秋生さんが苦笑すると、リンコさん、すかさず返す。
「よく覚えてないけど、たぶん『お茶しませんか』って言われたら、『このひとはオトナなのに1人ではお茶が飲めないんだ。だから私の手助けが必要なんだ』と思ったと思うの。怒った? 傷ついた? 悲しい?」
なんだか、これ、夫婦でじゃれあっているような……。
もちろん、秋生さんにもリンコさんが社会のルールにうまく適応できていないことはわかった。アスペルガー症候群という診断も、まだ。
不安がなかった、と言えば嘘になるだろう。
「でも、あわててもしょうがない。このひとの癖やこだわりを、ひとつひとつ覚えていったんです」
たとえば、リンコさんは後ろからひとに近づかれるのをひどく嫌がる。秋生さんはなにげなく後ろから肩を叩いてリンコさんをパニックに陥らせてしまう失敗を経て、「ああ、このひとは後ろから近づくとだめなんだ」とひとつずつ覚えていったのだ。
その数が増えるにつれて、2人の仲は深まっていく。やがてリンコさんは秋生さんのアパートに足繁く通うようになり、半同棲生活に。
プロポーズは、リンコさんのほうから。
「母が『結婚するか別れるか、どっちかにしなさい』って言ったんです。親としては『別れなさい』っていうつもりだったと思うんだけど、私は言われたことをそのまま素直に思いこむから、『結婚しなければ彼とわかれなければいけないんだ。このひとと別れるのは困る』と思って、彼に『結婚して』と言ったんです」
秋生さんも、それを受け入れた。
リンコさんが大好きなアスペのひきこもりの諸君。
引きこもりなのに結婚している立派な方も居るじゃないか。
君たちも同じ事が簡単に出来るはずだ。
「自閉は重いが、非常に頭がいい」って何?
レインマンのように、常軌を逸した記憶(サバン)を持っている人の事?
それなら、親も先生もとっくに気付いています。
IQが高い子どもは、自分で疑似SAMを作りながら社会適応するので、障害が全く見えず、限りなく健常児に近くなります。
自分が変わっているという自覚も、全くありません。
そういう子が大人になって、急にカナータイプの重い自閉症の様相を呈することは、絶対にありません。
…初めてニキ氏のプロフ全部読んだんですが、
>二人の出会いは’86年、ワークショップ講座の受講生同士として知り合ったのだという。
あの、「引きこもり」っていうのは
「斎藤環(精神科医)による「社会的ひきこもり」の定義
「20代後半までに問題化し、6ヶ月以上、自宅にひきこもって社会参加しない状態が持続しており、ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくいもの」
であって、これは違うんじゃないんでしょうか…。
専門書を読んでも自分のことは書いてない。当事者の体験談の本(ニキさんとか)を読んでも、自分のことは書いていない。なのに医者はアスペルガーと言う。ドツボにはまった瞬間です。
パニックで耳をふさぐ?足を踏み鳴らす?トイレに行くのに迷う?ごはんを食べようと言われて白ごはんのことだと思う?等など衝撃的な当時者の話に、自分は絶対マトモであると思った。
ここに書かれていることが本当なら、自閉症を演じている彼女は頭のよい演技性人格障害とか虚偽性障害とか、ありえますね。虚偽性障害と言うのはかまって欲しくて本気で病気を作り出す人です。
自分がニセモノなのかもしれませんが。
>>IQが高い子どもは、自分で疑似SAMを作りながら社会適応するので、障害が全く見えず、限りなく健常児に近くなります。
実際、理屈っぽいとか難しい言葉を使う物知りくらいにしか言われないですよね。
>>自分が変わっているという自覚も、全くありません。
他人と自分の基本的な仕組みの違いは早い段階から気付くんだけど、初めの内は周囲の方が変くらいにしか感じませんよね。
でも大きくなるにつれ事例や論理的に考える力がついてくると実は自分が標準からズレた存在だと論理的に思い知らされていくんですよね。
>>そういう子が大人になって、急にカナータイプの重い自閉症の様相を呈することは、絶対にありません。
急には絶対にありませんね。
昔から何かしらの兆候があって、その連続の中で起こるならまだわかるんですけどね。
にしたって、羞恥心も手伝って目立たない形に変えていくしね。
きつねミクさん、分かりやすい解説ありがとうございました。とても参考になりました。
私の子は、耳の聞こえ具合がおかしいことから始まり、いろんな検査を経て、
最終的に児童精神科でアスペルガー症候群の正式な診断を受けました。ほんの2か月前です。
確かに育てにくい子でしたが、専門医も自閉症とは、最初全く疑っていませんでした。
幼い頃から自分で疑似SAMを作って、過剰な社会適応をしきたので、障害を見えなくしていたけれど、
適応障害の症状が先に出ていたわけです。
ウエクスラーで極端な凸凹を出しているのを見て、愕然としました。今までどうやって普通の子みたいに生きてきたんだろう。
私の子のような場合、障害に気づかれにくいです。Chipさんのブログに集まってくる皆さんは、
そんな方が多いんじゃないかと思います。
Chipさんが「普通でしょ、と言われて本当に苦労しているのは、自分たち」とおっしゃっていたのが、
ずしんと重く響きました。
Daleさんどういたしまして。
耳の聞こえ方がおかしいには私も思い当たる節があります。
毎日本当に有り得ないくらい精神と神経を擦り減らしているので結構神経系に障害出ることがあるんですよ。
脳が悲鳴をあげてくると音がポーポー響いて聞こえるようになったり耳がマイクみたいになったり、
音階が判別出来なくなって周囲の声がロボットみたいに抑揚なく聞こえるようになったり、
元々人が聞き取れない音程差を聞き取れる耳してるんですが、左右で15Hzほど聞こえる音がズレたり、
社内いじめを受けてた頃は失聴したり。
失聴した時は回復しても2ヶ月は音が歪んで聞こえてたし、その間ずっと37〜38度の微熱が出ていました。
こうなるレベルの激しい苦痛を毎日無理矢理押さえ込んで、怯えて周囲に神経尖らせながら死にそうな思いで必死に頭使えば、見た目前述の程度の違和感に抑えて生きる事が出来ます。
耳の聞こえの問題は妻にもあり。
まだ書いてなかったっけ?
きつねミクさん。ありがとうございます。
Chipさん、コメント欄、私的に使ってすみません。
私の子は、まだ小学生ですが、本人告知をしています。
今まで「あれ、なんかうまくいかないなぁ」程度の自覚はあったようです。
きつねミクさんがおっしゃるとおり、想像を絶する努力で社会適応しながら生きてるわけですね。
しかし、思春期に入って深刻な二次障害を起こす前に診断がついて、よかったとも思います。
スクールカウンセラーも、しっかり機能しているし、主治医にも恵まれました。
カウンセラーは、大人になったら大学や職場でアスペルガーの告知は、しない方がいいかも知れない。
私の子なら、健常者として十分やっていく力があるし、場合によっては偏見が不利に働くこともあるから、とお話がありました。
まぁ、この先の困り具合によりますし、適応しやすい環境に恵まれれば、ある程度やっていけるのでしょうか。
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