2008年10月07日
●SPA!の10月7日号に出ている「極貧正社員の悲鳴が止まらない」って特集を見てるんだけど、つい笑っちゃった。
ああ、こいつらと共闘なんて絶対に無理だなーって。
彼らの言ってるのは「結婚して子供も作ったのに、どうして家族の幸せを保証してくれないんだ!?」って話でしょ。大半は。
俺の言っているのは「人間一人がまともに生活できるだけの金を再配分するべき」って話です。
だからさ、なんで「家族の幸せ」なんて、丸ごとまとめて包括的に保証してやんなきゃならないのさ。
だって、不公平じゃん。
こっちは貧乏だから絶対結婚なんかできないとあきらめてるし、子供なんてもっての他だと考えて、少ない幸せと少ない賃金の中でがんばっているのに、連中は家族という大きな幸せを得て、200万以上の給料をもらいながら「もっとよこせ」って言ってるんでしょ。
それは通らないよ。それが通ったら不平等だもん。
子供を作ったら、そのことに対して責任を負うべきであって、それができないなら子供を産むべきではない。無責任に子供をつくったらその分だけ潤沢な福祉が得られるべきだなんて考え方は、コンドームをつけたがらない人間のみを優遇する考え方であり、極めて不平等だ。
それこそ、子供がいてこそ家族は幸せだなんて、子供の6ポケットを期待する連中のざれ言に過ぎない。
だいたい、多くの幸せをもっている人間から先にとっていくべきだというなら、それこそ今の富裕層が多くを持っていく経済体制は正しいということになってしまう。
富裕層から取って、パイを増やせとかいったって、絶対こいつら「家族のために」って、真っ先に単身者の若者が得るべき金を我先にと、ごっそり持っていくよ。バブル崩壊のときの、新卒採用をカットして、正社員の給料を、そして家庭を守ったのと同じことをするだろうね。
もし分配をするなら、それは家族全体ではなくて、家族の中の個人に対する分配であるべき。そしてより家族が少ない方へより多く分配するべき。家賃や電気代などの基本的な生活費用は、一人暮らしの方がかかるわけだから。
つか、彼らの問題は、特に子供にかかる費用の問題であって、それは例えば高等教育の無料化など、そういう方面で扶助されるべき話であって、別に「(自称)極貧正社員」とやらの給料をあげてやる必要なんて、どこにもない。少なくとも、フリーターが200万以下で生活しているのであれば、正社員の給料だけ300万以上に切り上げてやる必要もない。
SPA!の記事に掲載されたもののおかしさというのは、低収入と低福祉をごちゃまぜにしている点だ。
そしてそれは、多くの「自称、弱者の味方」も同じである。
さらにそこに「家族を養うという、世帯主としての尊厳」までもが入り込んでくるから、話はぐちゃぐちゃになる。
これまでの、経済成長社会では、子供に対して低福祉であっても、溢れる高収入で、労働者は十分な尊厳を得られていた。
しかし、経済成長が前提でない社会では、収入が低くなれば、子供に対する福祉も低いままで、尊厳は失われる。
ならば、それに対して、高福祉にしていくのか、収入ベースを上げていくのか、もしくは低福祉、低収入であっても尊厳を保てる社会にするのか。
そういう問題があって、その一方で自分が暮す賃金もギリギリの、非正規労働者の問題もある。
それはごっちゃにまとめて語るのではなく、個別ケースの細かい話を積み立てて行くべきだ。
本当は「家族なんか救うな」という話をしたかったんだが、考えてたら別の話になってしまった。
まぁ、自戒込みで、うまいことまとまってないけど、今回はこういう〆で。