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【コラム】 あれだけ高騰していた原油価格が下落するワケ

今年7月、1バレル147ドルまで急騰した原油価格が一転、下落傾向になり、100ドルを大きく割り込む水準に達している。ここにきて価格が急に下がったのはなぜか? 商品市況にくわしいファイナンシャルプランナーの三次理加氏にその理由を聞いてみた。

三次さんによると、1つはドル上昇。ここでポイントとなるのは原油がドルで決済されていること。たとえば、ドル安になると、取引量が同じでも産油国が得る実質的な価値が目減りしてしまう。それを防ぐために市場では原油価格に上昇圧力がかかるという。つまり、「2001年9月の同時多発テロ以降、ドル安が続いたことが原油価格高騰の一因となりました。しかし、この春以降はドル上昇が続いたため、原油価格は下落傾向に転じたのです」(三次氏)。

2つめは市場への規制懸念。今年5月、原油はじめエネルギー市場の過度な投機を規制しようと、アメリカで原油取引監視強化策が発表されたことで、投資資金が他の市場に流れていったのだとか。

また、原油価格の急騰に耐え切れず、石油系企業による原油先物の売買が7月ごろいったん終了したことも挙げられる。現在は、「米景気後退によって、石油需要が減少するのではという懸念が、原油価格をさらに押し下げる原因となっています」(同)。

こうした流れを受け、事実上の石油価格決定力を持つ石油輸出国機構(OPEC)からこれ以上の価格下落を防ぐため、減産(供給を絞る)を示唆する発言が出ている。これを機に原油価格はまた上がるのだろうか?

「ロシアなど非OPEC国の生産シェアが拡大し、OPECの力は弱まっています。減産の影響は限定的で、大幅に急上昇することはないでしょう」(同)

なるほど。では、原油価格上昇を理由に値上げされた商品は値下げするかというと、「下落したといっても年初の水準に戻った程度。商品が値下がりするとは考えにくい」と三次氏。残念ながら、お財布が潤うとまではいかないようだ。
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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