フランス・ストラスブール(AP) 欧州議会は23日、言論の自由や人権を守るため尽力した人物に贈るサハロフ賞を、服役中の中国人権活動家、胡佳氏(35)に授与すると発表した。
ぺテリング議長は、「胡佳氏は、中国における人権のために真に闘った人物。胡氏を選ぶことで、中国における人権確立を欧州議会が支援していることを伝えたい」としている。
胡氏は、中国の人権問題についてインターネットで発信していたが、これが「国家政権転覆扇動罪」となり、今年4月に懲役3年6月の実刑判決を受け、現在服役中。ノーベル平和賞の候補者ともされていた。
北京では24日から、アジア欧州会議(ASEM)が始まる。この直前に、胡氏にサハロフ賞を授与したことで、中国の人権問題に対する欧州連合(EU)加盟各国の姿勢を強く打ち出したと見られる。