◎知人女性に多額現金渡す＝熊谷容疑者、「８０００万円」とも−宝くじ女性殺害

　２億円の宝くじに当せんした岩手県一関市の無職吉田寿子さん＝当時（４２）＝が殺害された事件で、逮捕された元新聞配達員熊谷甚一容疑者（５１）が、知人女性に多額の現金を渡していたことが２５日、分かった。県警大船渡署捜査本部は、宝くじの当せん金の一部が渡った可能性もあるとみて、金銭の流れとともに動機との関連についても捜査している。

　調べによると、熊谷容疑者が経営していた会社の事務所からは、女性に２０００万円を貸し付けたとする念書が見つかった。また、同容疑者の消費者金融の借用書なども発見された。

　女性は同県陸前高田市内で飲食店を経営。熊谷容疑者の知人によると、同容疑者と女性は２００４年夏ごろから親しくなった。この知人は「（同容疑者は店の開店資金などとして）女性に約８０００万円渡していた」と話している。