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文化・芸能

歴史研究家ら21人、嘉兵衛を語る 評伝、仮説立場超え執筆(10/26 09:13)

「高田屋嘉兵衛のすべて」を手に出版を喜ぶ好川さん(右から3人目)ら札幌の執筆者たち

「高田屋嘉兵衛のすべて」を手に出版を喜ぶ好川さん(右から3人目)ら札幌の執筆者たち

 札幌や函館などの歴史研究家ら二十一人が、ロシア艦に連行されるなど数奇な人生を歩んだ江戸時代後期の豪商、高田屋嘉兵衛(一七六九−一八二七年)にそれぞれの立場から迫る「高田屋嘉兵衛のすべて」(新人物往来社)を共同執筆の形で出版した。

 嘉兵衛は箱館を拠点に北前船で財を成し、国後島−択捉島間の航路や新漁場を開拓した。その後、ロシアの軍艦ディアナ号に連行されたが、その身を逆に生かして、日本側に投獄されていた同艦のゴロウニン艦長を解放する日露交渉を取り持った。その生涯は司馬遼太郎の小説「菜の花の沖」でも知られる。

 同書は南北海道史研究会会長の須藤隆仙さんと札幌市教育文化会館館長の好川之範さんが編集。嘉兵衛の人物像から生涯、北前船や日露関係の時代背景まで、さまざまな角度で光を当てた。

 作家の童門冬二さんが国際性とローカル性の両感覚を兼ね備えた人物として嘉兵衛を描いたほか、七代目に当たる北方歴史資料館(函館市)の高田嘉七館長は、幕府が一商人の進言を聞き入れてゴロウニンを釈放したことなどをもとに「嘉兵衛は日露交渉を幕府から極秘で頼まれていた」との仮説を展開。文芸評論家正本君子さんは、妻おふさに焦点を当てた「豪商の妻 おふささん」を執筆した。

 四六判二百九十八ページで、価格は三千百五十円。問い合わせは同社(電)03・3292・3931へ。

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