収入があるのに申告せず、京都市から生活保護費をだまし取ったとして、府警組織犯罪対策2課と五条署は22日、伏見区深草西浦町2の暴力団幹部、水門貞貴容疑者(69)と、下京区梅湊町の同組員、中居清彦容疑者(48)を詐欺容疑で逮捕した。
調べでは、水門容疑者は06年5~10月、交通事故での保険金約152万円の収入があったのに市深草福祉事務所に申告せず、同年8月~08年2月、生活保護費として計273万円をだまし取った疑い。中居容疑者も同様の手口で06年10月~08年4月、市下京福祉事務所から計251万円をだまし取った疑い。
この事件を受けて同市は22日、山崎一樹副市長を本部長とする19人体制の「市生活保護暴力団排除対策本部」を設置。オブザーバー参加の府警本部から情報提供を受け、生活保護受給者が暴力団員だと判明した場合は、国や市の方針に基づき支給を停止するという。
毎日新聞 2008年10月23日 地方版