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「対岸の肖像」写真展:被差別部落にルーツ持つ人たち焦点 西宮で29日まで /兵庫

 ◇「思い切って向き合い、ぴょんと飛び越えたら、おもしろい世界が…」

 被差別部落にルーツを持って生きる人たちの姿を、フォトジャーナリストの後藤勝さんが撮影した写真展「対岸の肖像~BURAKUとのかけ橋~」が、西宮市上ケ原一番町の関西学院大図書館ホールで開かれている。29日まで(26日休館)、無料。学生以外も鑑賞できる。

 後藤さんは日本とタイのバンコクを拠点に、カンボジア内戦やエイズ、児童売春問題などを取材。国内の人権問題にも関心を持ち昨年、大阪市新大阪人権協会(同市東淀川区)と協力し、被差別部落にアイデンティティーを持ちながら生きる13人と1組をとらえた作品を制作した。

 被写体となった1人の大学職員の女性は、両親は部落について多くを語らなかったが、大学で部落問題を学び、自分のルーツと向き合うようになったという。女性は今、7歳まで過ごしたふるさとの部落に足を運び、そこで暮らす人たちと交流している。女性は「思い切ってルーツと向き合い、ぴょんと飛び越えたら、実におもしろい世界が広がっていました」というメッセージを写真に添えた。

 「学生らが部落問題を知るきっかけに」と、関学大人権教育研究室とひょうご部落解放・人権研究所が共催。27日午後3時15分からは会場で、被写体となった人らが思いを語るスライド上映と、学生らによるトークセッションがある。問い合わせは同研究室(0798・54・6720)。【樋口岳大】

〔阪神版〕

毎日新聞 2008年10月25日 地方版

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