リンゴ品種登録取り消し 青森県職員、料金払い忘れ

 青森県が開発し、今年3月に品種登録されたばかりのリンゴ2種と、観賞用花き3種の登録が取り消されたことが24日、分かった。県職員が登録料を払い忘れたミスが原因。三村申吾知事が同日の記者会見で明らかにし、陳謝した。

 県農林水産部によると、登録が取り消されたのは夏以降の出荷が可能な「あおり21」、変色しないため加工用に適した「あおり27」のリンゴ2種と、従来種にない色合いを出すデルフィニウム3種。

 リンゴ2種は県が約20年かけて開発。「あおり21」は「ふじ」の後継品種として全国に売り込んでおり、「あおり27」についても国際特許出願中だった。

 同部によると、品種登録後の1カ月以内に登録料計3万円を農林水産省に納付する必要があったが、農林水産政策課の担当職員が納め忘れた。今月17日付で農水省から県に通知があり、登録取り消しが発覚。同品種の再登録は種苗法上、認められていないという。

 県は今後、リンゴの苗木業者らに対し、県外に苗木を持ち出さないように要請。商標を取得するなどして、県独自の品種として浸透を図る。
 三村知事は「行政のトップとしておわびする。特にリンゴ2品種は自分自身が最優良品種として宣伝してきたので、言葉に表せないほど残念だ」と語った。
2008年10月25日土曜日

青森

社会



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