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札幌市内の特養ホーム 入居待ち5507人過去最多 6月末現在(10/25 14:26)札幌市内の特別養護老人ホーム(特養)への入居を待つ待機者が、市民だけで過去最高の五千五百七人(六月末現在)となり、定員の一・四倍に上っていることが二十四日、分かった。療養病床の減少が一因とみられるが、定員を増やすと介護保険料に跳ね返るため、市は対応に慎重な姿勢だ。 介護の必要性が高い人を受け入れる特養は現在、市内に四十九施設あり、市が定員を決めている。 市は定員を徐々に増やしており、今年六月末で〇四年の一・二倍の三千九百八十人となったが、待機者数はそれを上回る勢いで増え同一・三倍となった。 待機者が現在暮らす場所は、自宅が最多で31%、老人保健施設が28%、病院が20%と続く。認知症や介護する家族の有無など、緊急性を判断する五段階評価では、最も高いAが4%、Bが44%、Cが49%だった。 待機者増の背景にあるとみられるのが療養病床の減少。このうち一一年度末で全廃される介護型病床は、九月末現在で二千四百六十八床と、〇四年比で四割減となっている。 これに対し、市高齢福祉課は「特養には多額の費用がかかる。定員を大幅に増やすと、介護保険料を値上げせざるをえない」と慎重な姿勢を示す。 百九十人の待機者がいる厚別区の特養「かりぷ・あつべつ」(定員八十人)は、市外在住者も一割おり、五、六年待ち続ける人も多いという。石井秀夫施設長は「働き盛りの息子が仕事を辞め、介護せざるを得ないケースも出てきている。特養の需要は高まっている。大幅な定員増が必要」と指摘している。(青木美希) |
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