九州新幹線に不具合パネル 麻生が販売、はく離や脱落2004年に新八代(熊本県八代市)-鹿児島中央(鹿児島市)間で開業した九州新幹線の高架橋部分に、はく離や脱落の恐れのあるパネル材が使用されていたことが23日、分かった。 製造、販売した麻生(福岡県飯塚市)や施工業者はボルトを打ち付け脱落を防ぐ措置をとったが、一部にボルトを付けるすき間がないなどの理由から未補修で、麻生は「今後補修をするかは調査の上、検討する」としている。麻生の社長は麻生太郎首相の弟泰氏。 九州新幹線を建設した鉄道建設・運輸施設整備支援機構は「耐久性、安全性については問題ないと考えているが、今後麻生に事実関係を確認する」としている。 麻生によると、問題のパネル材は、コンクリートを流し込む樹脂製の型枠「ASフォーム1型」。コンクリートと一体化し、施工後はがす必要がない「埋設型枠」で、同社がゼネコンと共同開発し、1992年に販売開始。下水処理場の貯水池やプールの底などに使われたが、型枠が浮き上がったりはがれたりする不具合が相次いでいた。 九州新幹線用には、2000年にコンクリートの型枠として販売。約9割の橋げたに使用されたが、施工中に一部ではがれる事例があったという。
【共同通信】
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