福井-大阪、乳児ヘリ搬送 近畿広域連携で初妊婦や乳児の搬送先病院を府県を越えて確保しようと、昨年発足した「近畿ブロック周産期医療広域連携」で今年9月、福井県から生後3カ月の乳児をヘリコプターで大阪府に搬送、大阪大病院で網膜剥離の手術をしていたことが25日、分かった。 広域連携発足後、ヘリコプターによる府県をまたぐ搬送は初めて。今後も同様な事例が起こり得るとして、大阪府は来年度、ドクターヘリに積み込み可能な小型保育器を導入する方針を固めた。 大阪府などによると、乳児は今年6月、福井大病院で体重約450グラムの超未熟児として生まれた。網膜剥離が見つかり、手術が必要となったが、県内には乳児の眼科手術に対応できる医療機関がなく、9月4日、広域連携に基づき県の防災ヘリで大阪大病院に搬送した。 手術は無事成功し、乳児は22日に再び福井大病院に転院。ただ、大阪府に小型保育器がなかったため、ヘリなら約45分のところを救急車で約4時間かけて運んだという。 近畿の周産期医療広域連携は、奈良県の妊婦が2006年8月、約20医療機関に受け入れを断られ死亡した問題をきっかけに、近畿2府4県と福井、三重、徳島の計9府県で昨年9月発足。
【共同通信】
|
ソーシャルブックマークへ投稿: (ソーシャルブックマークとは)
関連記事を取得中...