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【愛知】市民の心肺蘇生で助かる事例増加 小牧市消防本部など救命講習受講を訴え2008年10月25日
心肺停止に陥った人に、一般市民が胸骨圧迫(心臓マッサージ)など心肺蘇生(そせい)の応急処置を施すことで助かる事例が増えており、小牧市民病院や市消防本部が「ぜひ救命講習を受けて」と市民に呼び掛けている。 消防本部によると8月31日、市内のスポーツ大会会場で倒れた男性に、居合わせた男女3人が胸骨圧迫や自動体外式除細動器(AED)操作などを実施。男性は救急車で病院に搬送され一命を取り留めた。 このケースでは救急車が到着するまでの間に呼吸などは戻らなかったが、適切な処置により血液が循環したため症状悪化が避けられたといい、こうした事例は市内事業所でも今年に入ってから2例あるという。 いずれも初期に処置をした人は消防本部などの救命講習受講者。心筋梗塞(こうそく)などで倒れた際でもすぐに手当てされれば、生活できるまでの回復割合は、何もしなかった場合の2−3倍に上るという。 消防本部では事業所や地区単位で講習会を実施しており、10年後までに5人に1人が受講を終えられるよう、積極受講を呼び掛けていく。市民病院救命救急センター長の小川裕副院長は「専門知識がなくても誰もが命を救えることがあると考え、処置法を覚えていただきたい」としている。 (神谷浩一郎)
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