両市は2002年に「友情都市」の締結を行い、昨年10月には宮島雅展市長が締結5周年に合わせて清州市を訪問。南相宇市長と会談し、展覧会「清州国際工芸ビエンナーレ」を見学した。 今回の訪問は事務レベルでの調整の後、今年6月に甲府市長名で招待状を送り、清州市側からは「11月に訪問したい」との意向が伝えられていた。しかし7月に文部科学省が中学校新学習指導要領の解説書に竹島(韓国名・独島)を初めて記述したことを受けて、清州市の交流担当者から8月上旬になって訪問取りやめを通知するメールが届いた。 メールでは清州市が竹島問題を受けて「日本とのすべての交流を保留する」ことになったとし「独島問題が円満に解決されなければ日本との交流は当分の間難しい」との記述もあった。市長名の書簡は現在も来ていないという。 具体的な訪問日程や交流行事などは決まっていなかった。甲府市秘書課の担当者は「諸事情を考えればやむを得ない。両国の関係改善が進んで早期に交流が再開できればいい」と話している。 清州市は山梨県と姉妹道県の関係にある忠清北道の道都。市幹部の相互訪問のほか、甲府市側は忠清北道の自治体職員研修の受け入れなどをしている。 竹島問題をめぐっては忠清北道の道議会が日本との交流事業中止を決議し、8月に予定していた山梨県とのスポーツ交流事業も中止されている。
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2008 山梨日日新聞社 THE YAMANASHI NICHINICHI SHIMBUN.
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