指定暴力団山口組系の旧五菱会のヤミ金融事件で、没収された犯罪収益金の一部29億円の返還申請が、全国的に進んでいない。京滋でも、支援団体には約300人の被害者から相談があったが、実質的な期限を1カ月後に控えた今も、申請に至ったのは5人しかいない。「忌まわしい記憶を忘れたい」などの理由で申請を嫌がる被害者が多く、支援者は「泣き寝入りしないで」と呼び掛けている。
被害回復給付金支給法に基づく初めての返還で、対象は、1988年から2003年8月ごろまでに旧五菱会系のヤミ金グループに法定を超える利息を支払ったケースだ。東京地検の把握分だけでも、被害者は全国に3万7000人いるが、申請者はわずか2・2%にすぎない。
[source by 京都新聞 「京滋、相談300件中5件 旧五菱会ヤミ金、返還申請進まず」]
■旧五菱会ヤミ金融事件 …
「ヤミ金の帝王」と呼ばれた梶山進受刑者を中心に、旧五菱会の構成員が超高金利のヤミ金で巨額の利益を上げ、海外の銀行で資金洗浄した事件。梶山受刑者は03年に警視庁に逮捕され、懲役6年6月の判決が確定した。犯罪収益は94億円に達し、スイスの銀行に隠された61億円のうち29億円が日本に返還された。
払ったお金を返還可能と言えど、忌まわしい記憶から決別したく、泣き寝入りを選ぶ被害者が多いとのこと。
しかし、闇金融の素性というのは業者名や振込み先などから判別するのは難しく自分がこの五菱会系ヤミ金融の被害にあっているか自覚が無い人もいるようです。
こちらのサイトでその「旧五菱会系ヤミ金店舗」のリストが確認できるようです。