2008年10月25日 12時31分更新
東京で、妊娠中の女性が、8つの病院に受け入れを断られた後死亡した問題を受けて、妊娠中の女性に対する救急態勢の改善が課題となっています。
佐賀県は24時間体制で妊娠中の女性の緊急の治療を行う「総合周産期母子医療センター」が整備されていないことからできるだけ早く設置する方針です。
東京で、妊娠中の女性が8つの病院から受け入れを断れた後、死亡した問題では、受け入れを断った病院の中にお産前後の周産期にリスクの高い医療に対応する「総合周産期母子医療センター」が3施設含まれていました。
このため、妊娠中の女性に対する救急態勢の改善が課題となっていますが、佐賀県では「総合周産期母子医療センター」自体が、まだ整備されていません。
センターは、基準を満たした病院を都道府県が指定するもので、厚生労働省は、すべての都道府県に1か所以上、設置するよう求めていて設置されていないのは佐賀県と山形県だけです。
このため、佐賀県では佐賀市の国立病院機構佐賀病院について基準を満たす整備が終われば、できるだけ早くセンターの指定を行いたいとしています。
県医務課では、「センターが無いとはいえ、県内の医療機関は設備も整っている上、緊急搬送について消防と連携する仕組みも整えている。
できるだけ早くセンターを指定するとともに県内の周産期医療体制をより整備していきたい」と話しています。