ペイリン氏「お荷物」に? 人気低下でマケイン氏苦慮【ワシントン23日共同】米共和党の新星として登場した副大統領候補、ペイリン・アラスカ州知事(44)の好感度が徐々に低下、23日までに大統領候補のマケイン上院議員の「お荷物」(CNNテレビ)になりかねないとの懸念が党内外から上がり始めた。民主党のオバマ上院議員を追うマケイン氏にとって頭の痛い問題となりそうだ。 「この7週間彼女を見てきたが(不測の事態が起きた時に)大統領になる準備ができているとは思えない。マケイン氏の判断も疑問だ」 共和党穏健派の重鎮で、国民的人気のあるパウエル前国務長官の言葉に、最近の党内の雰囲気が凝縮されている。 ペイリン氏は副大統領候補に抜てきされた後、中絶や銃規制に反対する立場や、5人の子どもを育てる母親としての姿が党内保守派や女性の共感を呼び、マケイン氏の支持率上昇に貢献。「ペイリンブーム」に乗ったマケイン氏は、一時オバマ氏に支持率で並んだ。 しかし金融危機の深刻化に伴い、ペイリン氏が内外のさまざまな危機に本当に対処できるのかとの疑念が広がってきた。ABCテレビなどの世論調査では、ペイリン氏を選んだマケイン氏の判断力に疑問を持つ人が1カ月前より13ポイント増え、52%に達した。 副大統領候補指名直後の9月上旬実施のNBCテレビ世論調査では、ペイリン氏への感情は47%が肯定的、27%が否定的だったが、最新調査では肯定的が38%に低下、否定的が47%に増えた。
【共同通信】
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