東松山市立大岡小(柳沢一喜校長)で15日の給食中、2年生担任の男性教諭(56)が男児の発言に立腹して頭を床にたたきつけ、2針を縫う1週間の軽傷を負わせていたことが分かった。学校側は男児と保護者に謝罪し、23日には教諭を担任から外した。
市教委によると、教諭は食べ始める際に床にメニューのいなりずしが落ちているのを発見。「なぜ落ちているのか」とまわりの児童に尋ねると、男児から「給食中はしゃべっちゃいけないことになっている。先生おかしい」と言われた。教諭は男児を落ちていた場所に連れて行き、「見ろ」と言いながら男児の頭を3回床にたたきつけたという。男児は前頭部を約1センチ切った。
教諭は普段から給食中は私語を慎むよう指導していた。市教委に対し、「児童の発言で教師を忘れた。感情に走ってしまった」と話しているという。
学校側は22日に保護者会を開き、経緯を説明。市教委は「体罰はあってはならないことで遺憾。二度と起きないよう指導していきたい」としている。【岸本悠】
毎日新聞 2008年10月24日 地方版