トヨタ自動車九州小倉工場(福岡県苅田町)に爆発物が投げ込まれた事件で、爆発物はロシア製の軍用手投げ弾とみられることが24日、県警の鑑定で分かった。県警は爆発物取締罰則違反などの疑いで調べている。
県警によると、9月16日朝、同工場内の変電所近くで地面が2カ所えぐれ、計器盤のガラスが割れているのが見つかった。被害が小さかったため、県警には当初「模造品に火薬を仕込んだ可能性がある」との見方もあったが、鑑定の結果、軍用の真性手投げ弾である可能性が高まった。
手投げ弾は2個投げ込まれたとみられ、現場からは金属製のピンや米粒大の赤い金属片が約60個回収された。
=2008/10/25付 西日本新聞朝刊=