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石原語録:知事会見から 妊婦死亡問題/コンビニの深夜営業自粛 /東京

 ◇こういう事態を作ったのは国--妊婦死亡問題

 ◇やっぱり無駄な電気は消した方がいい--コンビニの深夜営業自粛

 【妊婦が都立墨東病院など8病院で受け入れを拒否された後、死亡した問題】

 --舛添要一厚生労働相が「都に大きな責任がある。とても都に任せられない」と発言したが。

 ◆「あの人は大見え切ったつもりでいつも空振りするけどね、こういう発言する時に現場を踏んで、起こった事実を分析して掌握したうえでモノ言ってもらいたい。一国の大臣なんだから。今度も(墨東)病院に行って事態を聞いた後で、話がずいぶんトーンダウンしたじゃないですか」

 「これは医療事故じゃないんですよ。それだったら国に報告する責任ありますが、ER(救急救命室)はERとして処置をしてますしね。ただお産というのは非常に危険な作業でね、今度の場合は非常にレアケースでね、妊婦ご自身が脳出血をした。具合悪いことに出産と重なりましてね。頭痛に関してどういう会話があったか分からんけど、最後まで脳出血の手術はしたわけでしょ」

 「『東京に任してられない』じゃない、国に任してられないんだよ。厚労省のだな、医療行政が間違ってきて、お医者さんがこういう体たらくになった。足りないだけじゃなしに、低福祉・高負担がまかり通ってね、患者も非常に注文が多くなって、お医者さんが非常に苦しい立場で、昔はなかったような医療裁判にさらされて、だんだんなり手がいなくなってきた。こういう事態を作ったのは国じゃないですか」

 「これは本当にレアケースなんですよ。こういう万一の事態というのはなかなか想定しにくいんでね。それでもやっぱりお医者さんの数が多かったら、ここまで至らなかったかもしれない。医者の数を増やすのは国の責任だ、これ。東京は東京なりにいろんな誘致をしてますよ。だから他の県から恨まれている節があるけど、それでも絶対数が足りないんでしょ。赤ん坊を産む産科と、産んだ子供を育てる小児科が絶対的に足りないというのは、これはやっぱり国の責任じゃないですか。舛添君しっかりしてもらたいよ、本当に」

 【地球温暖化対策のためのコンビニエンスストア深夜営業自粛】

 --埼玉県知事が首都圏8都県市に提案する検討をしているが。

 ◆「彼(埼玉県知事)がオフィシャルに口火を切ってくれたのは大変結構だと思います。やっぱり無駄な電気は消した方がいい。こういう時代になれば、万民が納得してくれると思いますよ」

 「(電気の)付け方に工夫もいるんじゃないかな。店を全部閉めるというわけじゃありませんから。小さな試み、とも言えないけど、そういうものを少しずつ重ねていかないとこの事態は防げないと思いますね」

 【全国学力テスト】

 --結果を公表すべきとお考えか。

 ◆「公開すべきだと思います。教育者だってね、成果を挙げることに努力しているわけだから、ある意味で競争が必要だと思うし、いい成績挙げるための反省の素材にもなると思いますから」

 --市区町村別を明記すべきか。

 「いいんじゃないですか。それぞれの教育委員会があって、努力してらっしゃるんだから。その成果を相対的に発表するというのは私は結構だと思います」

毎日新聞 2008年10月25日 地方版

 
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