2008年10月25日 11時10分更新
脳の機能が低下する認知症の最新情報を紹介するフォーラムが岡山市で開かれ、ここ数年、めざましい進歩がみられる治療や介護の取り組みを、パネリストが分かりやすく説明しました。
NHK厚生文化事業団などが主催して開いたこの「認知症フォーラム」では、3人のパネリストがそれぞれの体験をまじえて、最近の医療や介護の動向などを紹介しました。
このうち笠岡市にある認知症高齢者専門病院の佐々木健院長は、認知症を早い段階で発見して症状の進行を遅らせる方法を紹介し、予防には緑黄色野菜の多い食事と社会的な活動が役立つことを説明しました。
倉敷市で小規模多機能ホームを運営している津田由起子さんは、認知症の人の、できないことよりもできることを見つけて伸ばしてあげることが大切だと訴えました。
また「認知症の人と家族の会」の妻井令三さんは、県内の市町村の民生委員や医師会などの団体が、認知症の人への声かけや見回りを始めたことを紹介し、認知症の人と家族を地域で支えていこうと呼びかけました。
この「認知症フォーラム」のもようは、来月14日(金)午後7時半から総合テレビで放送します。