2008年10月25日 11時10分更新
宿泊客の減少などで資金繰りに行き詰まり、民事再生法の適用を申請していたJR倉敷駅前の「倉敷ターミナルホテル」は、今月30日から東京に本社がある大手ホテルチェーンが経営をひきつぐことが決まりました。
JR倉敷駅前にある「倉敷ターミナルホテル」は、観光やビジネスで倉敷市周辺を訪れる人が減った影響などから売り上げが大きく落ち込み、資金繰りに行き詰まったとしてことし7月、岡山地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。
ホテルでは、買収の提案があった企業のなかでもっとも高額な買収金額の申し出があった東京に本社がある大手ホテルチェーン、「アパグループ」に経営を譲渡することに決めました。
アパグループでは、今月30日から「アパホテル・倉敷駅前」とホテルの名前を変えて営業を引き継ぐ一方で、建物の改修工事を進め、来年3月に正式オープンすることにしています。
引き続き雇用を希望する従業員については、全員ホテルのスタッフとして引き継ぐということです。
また、倉敷ターミナルホテルが抱えていた12億円あまりの負債については、今後、アパホテルへの売却代金から債権者に弁済されることになるということです。