心のままに

長女と学校へ。

まずは、出来事の概要。

前日、購入し、学校で飲酒。

我が家にて、何人かが飲酒。

長女には？マークがついている。

私には、飲まなかったし、止めたと話していた。

先生には、飲んだか、飲まなかったかわからないと答えたらしい。

その結果、この時は飲まなかったけれど、他の時に飲んだから記憶があいまいなのだろうという解釈をされている。

その後、長女がいない時に、公園で１０人近くが飲酒。

学校側が言う問題は、学校で飲酒したこと。

うちで飲んだことや、公園で飲んだことは、あまり重要視されていない。

で、長女が、うちでは反対したこと、一度しか飲酒していないことについて、回数は関係ないらしい。

「学校で」を連呼する先生。

違うじゃん。

飲むこと自体が悪いこと。

場所なんて関係ないじゃん。

そして、回数は関係あるんじゃないの？

常飲に繋がる。

長女のために言ってるふりして、それじゃあ自分達のために言ってるじゃん。

もちろん、長女が問題を起こさなければ良かったこと。

けど・・・

私には消化できない思いが募る。

「これ以上、問題を起こすと、お母さんをすぐ呼ぶことになりますので・・・

　その時には、仕事があってもすぐに来てください。

　場合によっては、学校に来ても教室に入れなくなります。」

それが何の意味を持つの？

わからない。

帰り道、長女に聞いた。

「何故、家で飲んだかどうか忘れたなんて言ったの？」

「だって、自分のうちだったし、みんなの手前、自分だけ飲んでいないとか、注意したとか言えなかった。」

たぶん、これがほんと。

長女は、嘘やごまかしが出来ない。

顔を見ればすぐわかる。

なんだか、モヤモヤ。

担任は、以前、長女がこうなったのをある女の子のせいにした。

彼女は私が、学校に着いた時、

「長女のお母さ～ん」と３階の窓から手を大きく振ってくれた。

可愛い笑顔。

先生の言うことを聞くか聞かないか、それだけでレッテルを貼る学校。

『悪』とする先生。

私の中の悪は、人を欺くことや騙すこと。

少なくとも、みんなそんな子じゃない。

素直で、生きるのが不器用で・・・

私には、処理不能。

たぶん、長女は学校に対する不満をまた一つ大きくした気がする。

ますます担任は、長女に執着する。

他の生徒を見ず、長女だけを見つめる。

長女だけ注意されると長女は言う。

「でもね、注意されるようなことを辞めれば、何も言われないよ。

　そうしているうちに、先生は、長女だけを見ることはなくなる。」

私が長女に言えるのは、それだけ。

執着を断ち切るには、どちらかが執着から降りるしかない。

「もう、あんたの良さをわかってくれない学校には行かなくていいよ。」

そう言いたくなる。

「それでも、学校に行ってるあんたは偉いよ。」

そう思う。

みんなまとめて家に来てもいいよ。

私が中学校の勉強くらい見てあげる。

学校という場所や制度に反感を持ち、傷付く必要はない。

反感を持って、内へこもる子は擁護され、外へ吐き出す子は排除される

おかしいんだろうか？
何があっても長女の見方だよ。

そう思う。

そんな気持ちをＭ君が聞いてくれた。

「先生は、学校で飲むのは迷惑だ。

　飲むんだったら、家で飲め。」

本心は、そうだと思うよ。

「私たちを巻き込むな。」

そう思ってるけど、言えない。

だから、そう言うんだよ。

それが、本音と建前の部分だ。

私も、長女と同じかな。

だったら、はっきりそう言えばいいじゃん。

自分の気持ちを人のせいにしないで、はっきり言えばいいじゃん。

＞「これ以上、問題を起こすと、お母さんをすぐ呼ぶことになりますので・・・

　その時には、仕事があってもすぐに来てください。

　場合によっては、学校に来ても教室に入れなくなります。」

長女とねこに対する、半分脅しだよ。

これ以上は、学校は迷惑だ。

家で何とかしろってことなんだよ。

Ｍ君はそう言った。

けど、なんの脅しにもならないよ。

長女にとっては、呼ぶなら呼べば、それがどうしたん？

だし・・・

私は、さすがに困るけど・・・

長女に、そんなんじゃあ仕事できないよ。

お母さん、家で待機しなくちゃいけないじゃん。

お母さんが働かなかったら困るでしょ？

そう言ったら、行かなきゃいいじゃんだって・・・

長女にとっては、反省や、歯止めになるどころか、ますます嫌悪感になっちゃうよ。

私にとってもそうだ。

どうにかして長女の気持ちを良くしようっていうんじゃなくて、どうやって学校にとって都合良くしようって思ってるだけじゃない。

学校に来ない生徒は、いかに学校に来るようにさせるのは、学校のため。

学校に迷惑かける生徒は、学校からいなくなるようにしたい。

矛盾してるじゃん。

私は、そんな矛盾が受け入れられない。

ねこちゃん、世の中、白か黒じゃないんだよ。

そんなあいまいな部分が、円滑にしてる場合もあるんだよ。

俺も、どっちかというとそういう思考だけどね。

でも、それだけじゃあ駄目なんだよ。

今、仕事の途中で抜け出して、ここにいることも、会社から見ると『悪』でしょ。

でも、ねこちゃんにとってはそうじゃないし、俺にとっても、得るものがあるでしょ。

それによって、仕事がはかどることもあるでしょ。

いいか悪いかだけでは、決められないんだよ。

わかってるよ。

けどね、頭では、わかってるけど、心で納得できなくて、モヤモヤして苦しいよ。

そうやって、生きられたらいいのにって思うよ。

けど、どうしても、そんな風に感じて、辛くなるよ。

ずっと、ずっと、そうやって生きてきたから、しんどかったよ。

でも、私は、そのまんまだよ。

裏も表もないよ。

Ｍ君は、笑いながら、こっちが表で、こっちが裏。

私の胸と背中を指差す。

そして、そのまま抱きしめてくれた。

涙がポロポロこぼれる。

不器用にしか生きられないけど、それでもいいよって言ってくれてる気がした。

温かい。

昔、Ｍ君は、長女よりももっと尖がってた。

けど、勉強は出来たけど・・・

自分の経験を元に、色々と話してくれる。

学校の先生なんて、何の壁にもぶつかってないスムースに生きてきた人達だから、わからないんだよ。

何年やっていたって、わかろうとしないんだよ。

自分達にとって都合のいい生徒達を作るしかないんだよ。

長女が、それに気がついて諦めるか、卒業まで、ずっと反発してるかはわからないけれど・・・

自分にとってこれっていうものがあれば、歯止めが利くよ。

俺の場合、親父が呼ばれて、親父に恥をかかせた気持ちがあったから、それは歯止めになったけど。

長女は、それは無理みたいだからね。

でも、それは、いくら言っても自分で気がつくまでは、無理かもしれないよ。

Ｍ君の話はいつも私を包んでくれる。

学校の先生もそうだったらいいのにな。