北海道新聞　Hokkaido Shimbun Press

　北大山岳部のＯＢ、ＯＧでつくる「北大山の会」（小泉章夫会長、約三百人）が、一九二六年（大正十五年）の創部から八十年間にわたる同部の活動の模様を収めた写真集のＤＶＤ版を制作した。国内外の山々に挑んだ北大生たちの歴史が詰まっている。

　昨年十一月にＡ４判、百八ページの写真集（絶版）を約二百部自費出版したが、購入希望が多く、同会会員の中村晴彦さん（７０）を中心に、コストの低いＤＶＤ版の制作に取り組んでいた。

　収められた写真は、会員から提供された約八千枚の中から厳選した三百四十枚。創部間もない二七年の大雪山系トムラウシ山登頂や、八二年に世界で初めて冬季の八千メートル級峰（ヒマラヤ山脈ダウラギリ）登頂に成功した時の写真などが収録されている。

　また、三九年に日高山脈のペテガリ岳を目指した部員が、雪崩に遭って亡くなる数日前の写真もあり、山の厳しさも伝えている。中村さんは「北大山岳部の歴史が詰まっている。少しでも山に興味のある人は、ぜひ見てほしい」と話している。

　ＤＶＤは三枚組みで二千五百円（送料込み）。問い合わせは北大山岳館（電）０１１・７１６・２１１１、内線５１３８へ（毎週水曜の午前十時−午後四時のみ）。北大山岳部・山の会のホームページhttp://aach.ees.hokudai.ac.jp/xc/でも受け付けている。