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[閣僚資産公開]平均1億4128万円 首相は4億5千万円

 政府は24日、麻生太郎首相と閣僚17人の資産を公開した。生計を共にする家族分を合わせた資産の平均は1億4128万円で、昨年10月に公開された福田内閣発足時の1億1695万円を2433万円上回った。本人だけの資産平均は1億1829万円。麻生首相は18人中2番目に多い4億5548万円で、不動産価格を実勢価格ではなく固定資産税課税評価基準額にして比較した場合、93年に資産公開した細川護熙首相(当時)に次いで歴代で2番目に資産の多い首相となった。

 麻生首相は、東京都渋谷区と地元・福岡県飯塚市に所有する自宅など不動産が4億1503万円と大半を占めた。親族が経営する企業や地元・福岡県に本社を置く九州電力などの株式約36万株も保有している。

 最も資産の多い閣僚は、鳩山邦夫総務相の7億6460万円。東京都文京区や長野県軽井沢町などに多額の不動産を所有するほか、定期預金は1億4050万円、株式約415万株を保有するなど資産家ぶりが際立つ。

 首相を含めて1億円を超えたのは5人。舛添要一厚生労働相(3億6149万円)▽与謝野馨経済財政担当相(1億4160万円)▽二階俊博経済産業相(1億2355万円)の3人が家族名義分の資産も含めて1億円以上だった。

 官房副長官3人と副大臣22人の資産も公開され、家族分を合わせた平均額は4398万円。1億円以上が3人、1000万円未満が5人だった。

 一方、8月1日から麻生内閣の発足まで続いた福田改造内閣の閣僚17人と福田康夫前首相の資産も同時に公開された。家族を含む平均資産額は9961万円だった。

 資産総額は土地、建物、預貯金、有価証券(株式を除く)の価格を合計して算出したが、公開された土地と建物の価格は固定資産税課税評価基準額。預貯金に普通・当座預金は含まれていない。このため公開された資産額は、実際に所有する資産額とかけ離れている。【白戸圭一】


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