24日午後6時45分ごろ、沖縄県名護市真喜屋のファミリーマート名護真喜屋店の北東約80メートルのサトウキビ畑に米軍所属の軽飛行機(セスナ172、4人乗り)が不時着し「外国人が助けを求めている」と近くの人から110番があった。畑では同機が炎上しており、乗員の米空軍嘉手納基地所属の男性軍人4人(24〜45歳)のうち操縦士(45)ら2人が顔や足にけがを負い、病院に搬送された。
沖縄県警名護署や那覇空港事務所などによると、同機は公務外で嘉手納基地から午後5時8分、鹿児島県の奄美空港(奄美大島)を離陸、2時間後に沖縄市の米空軍嘉手納基地に到着する予定だったという。しかし、同機から「燃料がない。パワーが落ちた」との無線が入り、同6時35分ごろ、何らかの理由で不時着したらしい。機体は約2時間にわたって炎上した。
同機は同基地の飛行機愛好家でつくる「嘉手納エアロクラブ」に所属している。今後米軍が事故の調査を進める。
現場は名護市郊外で同役所から北東に約8キロ。周辺にはサトウキビ畑や住宅が広がっている。現場から約300メートルには市立真喜屋小学校と市立真喜屋幼稚園がある。また不時着の際、高圧線を切断し、付近の10世帯が停電になったという。
沖縄県基地対策課によると、今年、同県内で米軍機のトラブルは23件発生している。
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