2008年10月20日

「柔道改革」

週末、色んなところで声を出しすぎて、やや、声が枯れているかもわかりません。おかげさまで、金曜夜の東京国際フォーラムでの「朝ヒットライブ」、盛り上がりましたね。超満員のお客様が詰め掛けて下さいまして、熱気ってすごいですね。普段のコンサートと雰囲気が違うんです。笠井アナが出てきた時のウケ方、天達予報士や三面刑事が出てきた時のウケ方、やっぱり暖かいですよね。非常に盛り上がりました。

私は、二日間、西武球場に行きまして、それが、一番、声が枯れている要因なんですが、1勝のアドバンテージをもらっておきながら、西武ライオンズと日本ハムは、2勝2敗のタイになりまして、きょう1日休養して、明日、あさってと、どういうゲームになるかということです。それから、阪神、中日の方も、阪神が踏ん張って、1勝1敗で並びました。これも面白いですし、海の向こう、ボストンレッドソックスとレイズは、3勝3敗で並びましたね。敵地、レイズの本拠地で、きょう、どういうゲームをするのかということです。これも面白いですね。

そういう合い間に、私は、土曜日に、井上康生選手と東原亜希さんの結婚式にお呼ばれしてきました。大変、豪華な披露宴を体験してきたんですが、すごかったですね。新郎側は、「メダルが幾つあるんだい!?」という、まるで、オリンピックの選手団の解散式みたいでした。柔道選手だけじゃないんです。室伏選手や北島康介選手、吉田沙保里選手だとか。私のテーブルだけで、金メダルが8つありましたからね。3人で8つ!一方、亜希ちゃん側は、バラエティ番組の楽屋みたいでしたよ。大変、良い披露宴で、井上康生選手はこんなに泣き虫かと思うくらい、最初から最後まで泣きっ放しでした。本当に、爽やかなふたりで、幸せになれれば良いなと思いました。その中に、柔道選手が沢山いたわけですけれども、「この柔道選手の中で、次回のロンドンのオリンピックに、果たしてどれだけの選手が行けるのかな?」ということを、顔と名前を見比べながら、考えていました。そうしたら、きょうの新聞に「国際柔道連盟が、柔道改革をする」と載っていました。正式に本会議にかけて、どうやら決まりそうだということです。

一番大きなポイントは、ランキング制度を導入するということです。前から色々と話がありました。いよいよ1月から、世界ランキングで、制度を導入するということですが、この時に、国際柔道連盟のビゼール新会長は、谷亮子選手の名前を出して、「例えば、日本の谷亮子選手は、アテネから北京の間に4試合しか出ていないでオリンピックの代表になった。これからはこういう選手は、あまり出てこれなくなるだろう。大会にあまり顔を見せないような選手は、過去の実績だけでオリンピックに出てきてもらっては困る」と、かなり辛らつな表現でルール改正についてコメントをしました。主な試合に出て行かないと、ランキング上位に入らない。ランキング上位20位以内に入らないと、オリンピックには出られないようなシステムにするらしいです。今まで柔道は、それぞれの国が、世界選手権などで優勝すると、枠をもらえたわけです。枠を勝ち取った選手が、必ず代表になるんじゃなくて、日本の選手が枠をもらうと、日本の最終選考会でその中のひとりが選ばれるということですから、必ずしも、世界選手権を獲った人が、オリンピックに行けるとは限らなかったんです。オリンピックの実績も加味されました。そういうことを、これからなくそうというのが国際柔道連盟の考え方なんです。まず、年に数回、大きな大会をやろうということです。柔道の盛んな、フランス、ロシア、ブラジル、日本でグランドスラム大会をやって、これが、オリンピック、世界選手権に次いで大きなポイントを稼げる試合になります。その下で、5つのグランプリ大会をやって、さらにワールドカップをやって、ランキング上位者によるマスターズ大会もやるということです。それぞれに得点が付いているんですが、オリンピックの前年の得点が75%、2年前が50%、3年前が25%というような点の配分を決めて、ポイントを付けるということで、ちょっと複雑なんです。オリンピックの前年の試合に多く出て行って、得点を稼いだ人が有利ということになりますよね。逆に、あまり試合に臨まないで、実績だけでぽ〜んと日本の代表にという人は、これから出にくくなるということですよね。それと、オリンピックに出場するのは、一地域一カ国一名という選手枠を設けるらしいですが、やっぱり、「国に枠があるのではなくて、個人のランキング」というのが大きな変更点です。それから、日本に有利なのは、「効果」がなくなることです。「有効」、「技あり」、「一本」だけになるんです。「効果」がなくなると、多少は、一本を獲る柔道、日本にとっては有利になるのかなと思います。ただ、日本の選手の場合は、どこまで海外の競技に出て行けるかだと思います。特に、今度は、主力がヨーロッパやロシアやブラジルの大会になると、日本は交通の便を考えると、不利になるわけでしょ。それで、数多く出た選手がランキングの上位ということになると、日本柔道連盟も、どういう風に選手を派遣するかというのも結構難しくなると思います。

参考資料:朝日新聞:国際柔道連盟、世界ランキング制導入へ 4大大会創設も

スポーツニッポン:五輪直結!柔道来年1月からランキング制

 
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