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知事!私たちに笑顔をください。私学助成削減など教育切捨て策はやめて! 高校生が「会」結成

2008年04月25日

メッセージ運動・宣伝も計画

  「こんなことをしたら、 子どもが笑う大阪にはなりません!」   知事選のマニフェストで 「明るく豊かな学校生活が送れる大阪に」 と約束していた橋下徹知事。 ところが 「財政再建プログラム試案 (PT案)」 は、 「財政再建」 を理由に、 私学助成の削減はじめ教育の切り捨てを打ち出しています。 これに対し 「当事者の私たちが声を上げていこう」 と、 府内の高校生たちが20日、 「大阪の高校生に笑顔をくださいの会」 を結成しました。
 大阪市天王寺区内で開かれた結成総会には、 府内を中心に私立・公立の高校生34人が参加。 中には 「大阪だけの問題じゃない」 と駆け付けた兵庫県立高校の生徒もいました。

教育受ける権利守られなくなる

 結成準備会を代表して経過報告した、 私立高校3年生の大川育美さん (17) は、 PT案に私立学校の授業料軽減助成や経常費助成の削減、 定時制・通信制高校の教科書無料化の廃止が盛り込まれていることを示して、 「授業料を払えずに学校をやめる子が増えると思う」 と強調。 府立高校でも全国一高い授業料に加えエアコン代も徴収されていると語りました。
 大川さんは、 「まだ案ですが、 これが出ている限り、 削減・廃止される可能性がある。 そうなれば教育を受ける権利が守られなくなる。 『子どもが笑い、 大人も笑う』 と言った橋下知事は、 そのことを考えてほしい」 と、 きっぱり語りました。
 私立の高校と大学を卒業し、 堺市内の障害者施設で就労支援に従事している大倉結さん (23) が体験を報告。 家計が厳しい中でも、 社会福祉の仕事に就きたいと奨学金や親類から借金して学校に行きましたが、 現在は非正規雇用で手取り収入は15万円程度です。

若者を苦しめる大阪に未来ない

 自活しながら、 奨学金を毎月3万円返済しなければならない大倉さんは、 「私たち若者に苦しい思いをさせて、 大阪が明るくなるでしょうか。 大阪を変えるのは、 たった一人の知事ではなく、 一人ひとりの府民。 皆さんの姿に励まされています」 と語りました。
  「大阪の高校生に笑顔をくださいの会」 では、 2千枚を目標にメッセージカードを集めて橋下知事に届けることや、 5月3日に100人規模で街頭宣伝を行うことを決めました。
 結成総会に参加した高校生たちは、 「学びたい」 という思いや、 親に学費の負担をかけていることへの悩みなどを交流しました。

私たちの声を聞いて!

府立高校なくなるのに
  「私の府立高校は来年統合されて、 廃校になる。 府立がなくなったら、 私立に流れるのに、 助成が減らされると高校にいけない子が出てくる。 最悪の状況だと思う」 (府立高校3年・女)
校長先生も僕らを応援
  「悪いことは悪いと言わなければならない。 僕が運動しているので、 校長先生から呼び出されて、 何かしかられるのかと思ったら、 『頑張れ』 と言われた」 (私立高校2年・男)
親に申し訳なくて…
  「中学3年のときに父親がリストラになった。 親に申し訳ないという気持ちを持ちながら学校に行かなければならないのは、 おかしい。 それなのに助成金を減らす。 もういい加減にして」 (私立高校2年生・女)
みんなと頑張りたい
 和泉市から参加した私立高校2年のM子さん (16) は、 「母子家庭で、 高校1年の妹、 中学2年の弟がいます。 母親は介護の仕事をしていましたが、 ヘルニアで働けなくなり、 生活保護を受けています。 『子どもが笑う』 と訴えていた橋下さんに、 お母さんも私も期待していたのに。 学校の経営も大変だと聞きます。 みんなと一緒に頑張りたい」 と話していました。

投稿者 jcposaka : 2008年04月25日

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