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アクアライン通行料「3千円を千円に」 自民が検討

2008年10月23日3時0分

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図東京湾アクアライン周辺の地図

 川崎市と千葉県木更津市を結ぶ東京湾アクアラインの通行料を現行の3千円(普通車)から千円程度に大幅に引き下げる案が自民党内で浮かんできた。新総合経済対策の柱となる高速道路料金の引き下げの具体策の一つ。首都高や阪神高速の料金引き下げも検討しており、公明党や国交省と具体策を詰める方針だ。

 自民、公明両党の政調幹部は22日、東京都内のホテルで新総合経済対策の原案について協議し、高速道路料金の引き下げ方針について改めて合意。これに関連し、自民党幹部は「アクアラインは千円にしたい」と、アクアラインの料金引き下げを同党内で検討していることを明かした。

 東京湾アクアラインは約1兆4千億円の事業費をかけて97年末に開通。だが、料金の高さからドライバーからは敬遠され、通行量は当初見通しの約半数にとどまっている。

 利用料金の引き下げで利便性を高めれば、運送業者などの物流コストの削減にもつながるため、自民党は麻生政権が掲げる「景気対策」の目玉にしたいとの考えだ。

 また、総選挙をにらみ、高速道路料金の無料化を訴える民主党への対抗策を講じる狙いもあるとみられ、自民党内では、休日に一定区間を一律千円とする案も検討されている。与党では、高速道路料金引き下げの財源については、財政投融資特別会計の「埋蔵金」から約5千億円を捻出(ねんしゅつ)する方針だ。(山口博敬)

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