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【妊婦死亡】墨東病院のみ今後も「当直1人」
東京の妊婦死亡問題で、切迫流産などリスクの高い妊婦を受け入れる総合周産期母子医療センター設置の都内の医療機関のうち、問題が発生した都立墨東病院(墨田区)だけが土日、今後も1人当直体制をとり続けることが24日、わかった。墨東病院は7月から週末の当直が1人態勢になり、基本的に搬送を受け入れていなかった。
都から総合周産期母子医療センターの認定を受けているのは全9施設。産経新聞が土日の当直体制について聞いたところ、8施設から回答があった。このうち、墨東病院は問題発生後も土日1人当直体制を続行。問題発覚後初めての土曜となる25日は、問題発生時の当直医と同じ現場研修年数を積んだ別の当直医1人が入る。
他の7施設は、杏林大医学部付属病院(三鷹市)が2〜3人、東京女子医科大病院(新宿区)が2〜3人、日赤医療センター(渋谷区)が3人、東邦大医療センター大森病院(大田区)が3〜4人、昭和大病院(品川区)が2人、日大医学部付属板橋病院(板橋区)が4人、愛育病院(港区)が2人で、いずれも複数の当直体制を取ると回答した。
墨東病院は「人手不足はすぐに解決できない。2人体制を目指したいが、それができないのが現実」としている。