プロ、アマを問わず一流どころはメジャーへなびく中、「関心がない」と漏らしているのが、日本ハム・ダルビッシュ。ところが、米一部マスコミで「ポスティングで海を渡るなら、78億円の値が付く」と話題に。いつか心変わりするのでは…と日米球界の関心事になっている。
日本ハムOBがこう語る。
「仲間同士でも『メジャーに興味はない』と言っているし、オレが聞いても同じ。日の丸を背負って北京五輪に出場したんだし、日本球界に愛着があるんじゃないかな」
ただ、諸般の事情で翻意するケースもあるとも。先のOBは「強力なアドバイザーでもある父親(ファルサさん)の本心がどこにあるのか。球団が倍々ゲームになってきた年俸を支えきれるかどうかも疑問だ」。
2006年、12勝で3000万円から7200万円。07年は15勝で2億円。今季も抜群の安定感で16勝。18日のCS第2ステージでも完封勝ちを収めた。09年は3億円以上の更改が見込まれる。「ケガさえなければ数年後には10億円も夢ではない。日本ハムはそんなに払えないでしょう。ならポスティングに…」(前述OB)
この説に賛同したのが、今季途中でオリックス監督を辞任したコリンズ氏だ。
「彼なら78億円も十分にペイできる。(メジャー監督を6年間務めた)ボクの経験から見て、最強チームに入団しても先発3本柱に加われる力を持つ。ボクがマネジメントしたいぐらい」
まさに引く手あまたのダルビッシュ。メジャーへの無関心はいつまで続くか。(夕刊フジ編集委員・高塚広司)