【タイ】タイ南部のビーチリゾート各地で、観光客が猛毒を持つアンドンクラゲに刺される事故が起きていることを受け、プーケット県の海洋生物センターが詳しい調査に乗り出すことになった。タイではこれまでアンドンクラゲの被害があまり報告されておらず、情報が皆無に等しい状況だったが、今年初めにアンドンクラゲの被害が多いオーストラリアからトラート県のマーク島へ遊びに来ていた家族の息子がアンドンクラゲに刺されて数日入院する重傷を負ったほか、4月にはクラビ県のランタオ島でスウェーデン人男性がアンドンクラゲに刺されて溺死(できし)する事故が起きている。
海洋生物センターは今後、オーストラリアや日本に協力を依頼してタイのアンドンクラゲについて詳しい調査を行うとともに、応急処置の際に必要な酢の常備を救急隊やホテルに呼びかけていく方針だ。