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| 河瀬直美監督&長谷川京子インタビュー 「無理をしている女性たちに、頑張り過ぎないでと伝えたい」 |
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| 『殯(もがり)の森』でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞した河瀬直美監督の待望の新作『七夜待』。何気ない不安やいら立ちを抱く30歳の女性・彩子が、一人旅で訪れたタイで古式マッサージに出合い、それを通して異国の文化や人々と触れ合い、身も心も癒されていく7日間を描いている。ゆったりとしたリズムと幻想的な映像……。観ているだけで心が癒され、滞っているものが流れていくような感覚になれる本作について、河瀬監督と彩子役の長谷川京子に話を聞いた。 | ||||
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「マッサージは心の交流」 ―― 映画の中でタイ古式マッサージを教えてもらっていましたが、マッサージはうまくなりましたか? ■長谷川:わたしはあまりうまくならなくていい設定だったので(笑)。でも、現地の方に指導していただき、一生懸命練習しました。 ■河瀬:共演のグレッグ(グウレゴワール・コラン)と練習し合って、お互いに褒め合っていたじゃない! 撮影が進むにつれ、グレッグもどんどんマッサージが上手になっていったし。 ■長谷川:初めは、異性同士がお互いの体を触るということへの戸惑いがあったのですが、それも段々なくなって、お互い心を許し合えた段階で上達していったのかもしれませんね。 ―― 河瀬監督と長谷川さんは、女性同士ということで撮影中もいろいろお話をされたのでは? ■河瀬:たわいのないことですけどね、食べ物のこととか、よく話しましたね。わたしたちも仲良くならなければいい作品は撮れないんですよ。緊張感が漂っている中では、長谷川さんは自分をさらけ出すことはできませんし、わたし自身のことも彼女に知ってもらわなければいけません。物作りにコミュニケーションは一番大切だと思います。 「自分らしさを取り戻した美しさ」 ―― 長谷川さんは一人旅がお好きだとうかがいましたが、今まででどこの国が一番良かったですか? ■長谷川:アメリカやヨーロッパなどを訪れましたが、知らない地を一人で冒険するってことがわたしにとって大切なことで、どこが一番とか順位付けはできないですね。皆それぞれに思い出があります。 ―― 最後に、本作はどんな方に、どんな思いで観てほしいですか? ■河瀬:主役の彩子と同じ30歳前後の女性に、特に観ていただきたいですね。彩子と同じようにギスギスしたり、何かにいら立ったりしている女性って多いと思うんです。その原因は何なのかと考えると、無理しちゃっている部分があるからではないでしょうか。無理なことを整理したり、いらないものは捨ててしまったりして、最後のシーンのように本当に笑える自分を取り戻してほしいと思います。彩子は最後、手足を一生懸命動かして踊るのですが、自分らしさを取り戻したその姿はとても美しいんですよ。いろんなものを身につけるのもいいのですが、それによってギスギスしちゃったり、体の調子が悪くなったりしては本末転倒。今、頑張っている女性たちに「あまり頑張り過ぎないで」というメッセージを伝えたいと思います。 |
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| インタビュートップへ 衣装:ヴァレンティノ |
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